ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

我慢ができない

 どうしてもどこかに書きたくて我慢ができない。
 学生時代の友人のお父さんが93歳でなくなった。自宅で老衰でなくなったのだそうで、警察による検死が必要となって面倒だったのだそうだ。ということは往診してもらう医者もいなかった、ということなんだろうか。そういう人がいたらその人から死亡診断書を出してもらうことができるのではなかったのだろうか。よく知らない。
 で、その通夜に行くと、あとから私の列に座った爺さんが総白髪の毛をぼうぼうとつんつんさせていて、そこに黒のサンバイザーを被っている。大体通夜というものは「待っていました!」と誤解されるような可能性のある喪服で行かなくても良いんだと聴いている。しかし、それでも普通サンバイザーを被っては行かないだろう。いくらそれが黒だとはいっても。目の端で捉えてはいたけれど、面と向かってみるのもなんだかなぁと遠慮してよく見ていなかった。
 ところがそのうちに、その男がそのサンバイザーを脱ぐ。するとその総白髪だと思っていたつんつん頭も同時に脱げた。つまり、サンバイザーだと思っていたのはつんつんした毛の生えた帽子だったのだ。ということはその下は・・と思ったのだけれど、ぎょっとした顔をして、その男をみるのはいやなのでよく見えなかった。奴はすぐさまそれを被り直した。
 この話をしたら、つれあいは「せっかくなんだからじっくり見てあげなくちゃ」という。私はそいつの思惑にまざまざと乗せられるような気がして、意地でもそれ以降見なかった。目立とうと思っているに相違ない。そんなところでも。どういう神経の持ち主なんだろうか。
 「内々でやるから」ということだったので、いって良いのかどうか逡巡したのだけれど、行ってみたら受付をやっているのは三人とも大学の時の同級生たちだった。「内々でやる」というのはどういうことを意味するのかよくわからない。だから友達に連絡するのもためらっていたのだけれど、同級生は全部で5人来ていた。それにしても何で自分にはその受付の件が回ってこなかったのだろうかと考えてみると要するに信頼性に欠けるからなのだ。そういうところに私は位置づけられている。
 帰りの道すがら、今時珍しい「ミシン専門店」があったのだけれど、その店のネオンは「Misin Shop」と書いてあるのだった。あれはそもそも「sewing machine」から来ているんだから英語で書くなら「Machine Shop」だろうけれど、それでは意味が通じない。正解は多分やっぱり「Sewing Machine Shop」だろうな。

通夜とはなんの関係もない話なのだ。