カウラ

聞き書日本人捕虜

　
　今朝の書籍自炊のうちにこの書籍をいれていた理由の一つは、著者の出身地である秋田にあった（今でもあるというべきだろう）木内デパートの営業部長をされていた工藤清による、カウラ捕虜収容所に関するインタビューが入っているということもある。
　工藤清のインタビューは1986年9月に秋田で80歳という年齢にも拘わらずかくしゃくたる様子を見せながら行われたと書いてある。工藤の話の中に副団長の今井献の名前が出てくる。戦後は立教大で先生をやっていたはずだと書かれている。この人の名前を検索すると昭和11年に立教大を卒業した人で戦後日本聖公会のチャプレンとしてカナダや英国に奉職した今井献という名前を見つけることができる。立教大と日本聖公会という関係からいうと、ひょっとしてこの方がそうなのだろうか。