あの韓国・朝鮮料理のお店が密集している東京のコリアン・タウンに日本の右翼団体が「死ね」というプラカードを持ってデモをしたのだそうだ。いくら表現の自由が確保されている社会だからといって、こんな人種差別デモなんて、品のないものが白昼堂々と警官隊に守られて行われるのだとは思わなかった。あまりにも品格がない。外国で日本人社会が組織的な人種差別行動に晒されたらとても惨めな気持ちになる。
私自身が外国で、アジア人であるが故に、あるいは日本人であるが故に差別的対応をされたことは何度もあるけれど、だからといって自分が差別をする立場に立とう、立つ理屈があるとは思えない。「目には目を」は「歯には歯を」むけることを助長し、なにも新たなものを産まない。
