ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

参議院予算委員会

 民主党小野次郎の質問をほんのちょっとラジオで聴いていて、いらいらする。どのようにいらいらするのかというと、聴きたいポイントを持ち出すのだけれど、それを徹底的に追い詰めずにすんでの所でかわして次に行くのだ。こいつは一体何を意図して質問してるのだろうかといぶかしい。
 例えば原子力規制委員会の職員が事業者に事前に資料をドラフトとはいえリークしていた事件。明らかに国家公務員による守秘義務違反である。規制委員会の田中委員長の答弁は「すべて公開の場で討論している委員会の通常から考えると「秘守」の対象に当たらないというものでこれは明らかに詭弁である。しかも、この職員は小野によれば一ヶ月間に事業者と8回にわたり面談しており、職員が事業者と対応する時は一人であってはならないとする内規に違反しているという。
 その上この職員は訓告処分に過ぎず、そのまま出身の文科省に戻ってしまい、規制委員会の「ノーリターン」はどこへ行ってしまったのかと小野が質問すると、委員長の回答はこの「ノーリターン」ルールには5年間の猶予期間というものが存在していて、この間は不適当な職員派遣もあり得るので「リターン」はあり得るのだという。しかも、この種の行為に対する処分は訓告が一番重いのだと。
 これで明らかなのは委員会の考えというのはずぶずぶに作られていたということである。民主党政権下で再構築されたはずの規制委員会はなんちゅうことなく官僚による官僚のための組織作りになっているということである。政治家はなんもせんで、霞ヶ関のやりたい放題になっているということである。
 小野次郎はこの後、石原伸晃が今年の初出勤日4日に環境省に出勤していなかったことについて本人に質したけれど、石原息子その1はだらだらデレデレとあぁでもないこうでもないと適当な対応に終始。そのまま小野はこいつを逃がす。
 茶番である。
 生活の党の森ゆうこの質問で明らかになったのはアベシンゾー自公連立政権は東電福一事件は全く収束なんてしていないんだと認識しているということだ。ところが彼らが腐心しているのは大企業に対する支援であって、福一事件についてはポーズをとることから何ら脱却していない。