確かに私は子どもの頃からものを整理するということが大の苦手で、小学校の頃から、その先ず〜っと、会社に入っても、結婚しても、ものを片付けるという行為が全然できない。だから、しょっちゅう何かを探し続けてここまで来た。
今の自分の机の上を見回しても、部屋の机と椅子の周りを見回してみても、それはまぁ、悲惨な状態である。本は重なり積み上がり、カメラがその上に転がっていて、棚はと見ると、ぼんぼん本が突き刺さっている。
もう一回地震が来たら前よりも悲惨な状態になるであろうことは目に見えている。連れ合いに云わせるとまさかこんな人だとは思っていなかったのだそうだ。そりゃそうだろう、デートする時にこんな散らかり様を引き連れて歩く訳じゃないからわかりはしないのだ。その上、当時はトラッドに凝り固まっていて、下手すればボタンダウンのシャツにネクタイなんてしちゃって、紺色のフラノのブレザーなんぞでやってきたのだから、きちっと片付いたイメージだ。それがどうだ、この散らかり様は。
もはや誰も意見をすることがなくなった。放置されているといったらいいのだろうか。そのうちゴミ屋敷といわれるようになるのは時間の問題だ。
