ほぼ足りてまだ欲 その先

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時間の問題

 福島第1原発の敷地内にある観測用井戸の水位が上昇している問題で、東京電力は31日、岸壁沿いで工事を進めている「土の壁」を越えて汚染水が海に流出する可能性があるとの見方を示した。
 土の壁は、地下の汚染水が海に流出するのを防ぐ目的で、地中に水ガラスを注入して地盤を固めた。近くの井戸では、工事が始まった7月上旬から水位が上がり始め、30日時点で地表まで約1mの所に上昇した。土の壁が地下水をせき止めたのが原因とみられる。
 土の壁は地下1.8mよりも深い部分に設置されているため、地下水の水位が上がれば壁を越えて水が漏れるほか、壁の横からも漏れる恐れがあるという。
 28日に採取した護岸近くの海水からは、これまでの最高値の2倍近い1リットル当たり1800ベクレルのトリチウムが検出された。 東電は原因について「現時点では分からない」としている。(msn産経ニュース2013.8.1 00:02)

 もう汚染水を海に投棄するしか方策がない
 東京電力は炉心に地下水が流れ込んで汚染され、それがそのまま海に流れ込むのを少なくする為に、地下水が汚染される前に海に流すしかないというのがどうやら規制委員会の考え方のようで、田中委員長は東電に対して漁民にもっとちゃんと謝って頭を下げろといっている。しかし、漁民は汚染の少ない見ずといって汚染されている水を流すのではないかと疑って反対している。
 それはしょうがないだろう。東電はこれまで嘘をつき、発表を遅らせ、それでいて「どこが悪いのか」という態度を見せてきた。これでは誰だって東電がいうことを信用するはずがない。つまりこれについていえば自業自得なんだ。
 事ここに至っては既にメルトダウンどころか核燃料はメルトスルーしていて、どんどんジャブジャブ水をかけ続けるしか方策はないが、それでもいつまで経っても核燃料を回収するなんてことは全くできない状況にある。つまりいつまでも放射能汚染水が発生し続けるということである。これは福島第一原発から常に放射能で汚染された水が流れ続けるということで、福島および近県の漁業者だけの問題ではない。今でも日本全国の消費者が口にする水産物は一体どこで採られたものか、一切わからないで食べている現状からすれば、それこそ第五福竜丸事件のように出てくる水産物全体が信用できないということになる可能性があるということだ。
 そして、それは太平洋全体に放射能汚染水を拡散するということも意味する。本当に冗談ではない。中国の大気汚染を心配している場合じゃない。
 東京電力の社長が一ヶ月間給料がたったの1割削減されたぐらいでどうなる問題でもない。本当に腹立たしいことだけれど、実際にこうなってしまったことを見据えて、一体どんなことができるのか、真剣に考えよう。国防軍だ、徴兵だ、とバカなことをいっている場合じゃない。今、アベシンゾーが取り組まなくてはならないのは、消費税増税の問題じゃなくて、これだ。消費税を上げても今後の医療費や他国に対する賠償であっという間に消え去るぞ。
 こんな状態なのに、ノー天気にアベシンゾーを支持しているらしい。一体、誰が首相になったら今のこの状況を真剣に収束方向へ持って行けるのだろうか。それともひょっとしたら、金輪際収束なんてできないのだろうか。