公海上

尖閣諸島（沖縄県石垣市）北東の公海上空で同日午前、無人機とみられる航空機が数時間にわたり飛行したと発表した。（MSN産経ニュース2013.9.9 16:35）

　あたかも「大本営発表！」とでもあとにくっつけると収まりの良いニュースになるんじゃないのかなぁ。
　中国のコースとガードの船が「接続水域」に入ったときもそう発表する。この場合は「機体は日本が設定している防空識別圏に入ったため、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進（スクランブル）して対応、領空侵犯はなかった。同省は「国籍不明」としているが、中国機とみられる」と記事が書いてあるから、全く領空侵犯はない。
　でもこうやって書いたら、あたかも中国の飛行機が「あろう事か！わが領土を侵犯しつつあり！」とでもいうニュアンスだよね。悪いことをやっているのは中国だから、奴らを懲らしめなくちゃならん、なんちゅう怪しからん連中なんだ、常識もなくて、ずかずかと人の庭先に踏み込みやがって！という雰囲気に満ちている。

８日午前には中国軍のＨ６爆撃機２機が沖縄本島−宮古島間の公海上空を往復飛行した。

　こっちだって、領空侵犯した訳じゃない。わざわざ書くことの意味はなんだ？意味は、「奴らは悪い奴らだ！」という印象造りだ。