本

国破レテ―失われた昭和史

　村上兵衛は1923年、島根県浜田市の生まれ。広島陸軍幼年学校、陸士。近衛歩兵連隊。戦後東大独文卒。小学館、日本文化研究所専務理事。2003年1月没。
　私が古本で入手したこの版は表紙だけを掛け替えたものかも知れない。前の持ち主が糊付けの付箋を多数貼り付けてあって、自炊する為にこれの撤去に難渋する。何時どこで入手したのか全く記憶していないけれど、入手価格800円はまぁまぁだろう。
　「日本人だけが格別非道なことをしたわけではない」とまえがきにある。そういうベースで書かれているらしい。そのうちに読んでみようかとは思っているけれど、しばらくはまた積ん読か。
　

国破レテ―失われた昭和史 ノンフィクション・ドキュメント (Nigensha Simultaneous World Issues)

　アマゾンで検索してみると2009年3月に「カー・グラフィック」の二玄社から、再刊行されている。なにしろサイマルがなくなっちゃったので、数多くの著書が古本屋を探るしか方法がなくなっている中、こうして再刊行されるのは良いことだろう。

国破レテ―失われた昭和史

　当初の表紙はなんでアルファベットだけで表記されたカバーになっているのだろう。英文化でもされたというのだろうか。
　まえがきをよく読むと、なるほどこの本は当初講談社インターナショナルから出版された英文だという。