「靖国神社を参拝するということが、いわゆる戦犯を崇拝する行為であるという誤解もあるが、私は1年間の歩みをご英霊に対してご報告する、不戦の決意を伝えるために参拝した。中国・韓国の人々の気持ちを傷つける考えは毛頭ない。それは参拝して来られた歴代の総理大臣と全く同じ考え。母を残し、愛する妻や子を残し戦場で亡くなった英霊のご冥福をお祈りし、リーダーとして手を合わせることは、世界共通のリーダーの姿勢ではないか。参拝はこれ以外のものでは全くない、ということをこれから理解いただくための努力をしていきたい。 」
どうひっくりかえしてみても、アベシンゾーがいっているのはご理解いただけない。本来的に国に殉じて死んでいった人たちを弔うというのであれば、千鳥ヶ淵で何故いけないのかが説明できていない。これまでにも何人もの総理大臣が靖国に参拝してきたじゃないかという趣旨のことも彼はいっているけれど、その行為だけを比べるという愚を犯している。周りの国とどの様な状況にあるのかという点を考えなくてはならないのにもかかわらずこれが全く無視された比較は屁理屈以外の何者でもない。
聞き捨てならないのは「初めて総理大臣になったときに靖国に参拝しなかったのは痛恨の極みだといっていたがそれを踏まえて総理大臣に再び選ばれたということだ」という趣旨の発言をしていることだ。いくら間接選挙制度だといっても、君を総理大臣にしたのは日本国民ではなくて、自民党と公明党の国会議員だよ。
「俺の行動がいけないってんだったら、そんな俺を選んだお前たちの責任だよ」といっているってことだ。
その上、先の大戦において死んでいった人たちはかなりの割合で無駄死にしていることも確かだ。国が多くの兵を見捨ててきた。
アベシンゾーは日本国民を窮地に陥れている。
それにしても昨夜はまたもや「東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京。日本料理店「雲海」で、報道各社の政治部長らと懇談」というのが東京新聞に載っているけれど、こんな日に報道各社政治部長たちとはどんな話をしたのだろう。「世論調査の方はよろしく頼むよね!」とでもいうのだろうか。ところでこの「各社」にはどこが入っていて、どこが入っていないのだろうか。