ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

遅刻

 石原伸晃は国会に遅刻して、理由を渋滞と説明したそうだけれど、その時間そのルートは渋滞していなかったことが判明した。
 私は元々ルーズなので、出社はいつもぎりぎりだった。勤務地がそんなに遠くなかったので、危機一髪な時はタクシーに乗っていって克服した。ずっと早い時間に出社している人たちもいた。それは彼らの好みで、その方が電車が空いているからという人もいたし、静かなところで集中できるからという人もいた。何度か理由があってとても早く出社したことがあったのだけれど、あとからポツッポツッと出社してくる連中に「おはよぉ〜」と挨拶しているととても集中できないことに気がついたのでやめた。夜の方が集中できた。だから下手をすると終電がなくなっても熱中していた。近いときはタクシーで帰っていた。
 同じ年格好で毎朝おくれてくる奴がいた。かれは毎朝理由が違っていた。小説家かあるいはミスター・ビーンの脚本家にでもなった方が良いと思うほどの奇想天外な理由を真面目な顔をして説明するのを聴いていると、これはひょっとして本当なのだろうかと思うほど真に迫っている。しかし、後で考えるとそんなバカなことがあるわけないだろう、と思える。しかし、世の中にそうした偶然が重なる可能性が絶無かといったらとてもそんなことを言い切ることはできない。まさか「じゃ現場検証しよう」というわけにはいかないのだから。ミスター・ビーンを見る度に私は彼を思い出す。