歳をとるってことはそれはそれは残酷なことで、どんなに格好の良い、どんなに見目麗しい男性でも、女性でも、歳をとるに従って、皺くちゃになり、よれよれになり、背中は丸くなり、足はO脚になり、ヨイショと足を前に出すようになり、耳に手をかざして「えっ!あんだって?」と人の話を聞くようになるのだよねぇ。
いやいや、私は決してそんなことにはならない、こんなにクリームを使っている、睡眠を取っている、ストレッチをしているといったって、早いか遅いかの差があるだけで、必ずそうなる。裕次郎や美空ひばりやジェームス・ディーンがそうならなかったのは早くして死んじゃったからなのだ。他の人は必ずしわくちゃになるんだけれど、それだけ他の人が経験できなかったことを経験することができるのだ。
それは若い奴にバカにされたり、面倒くさがられたりすることも入っているんだけれど、それだけ人間という動物が如何に勝手なものかを悟ることができるわけで、それだけ経験を積むことができるのである。