ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

何事か

 いやぁ、大変だった。夢の中の話なんだけれど。
 豪州での暮らしを終えて、さぁ、帰るぞというので、空港にやってきた。かつて日本のフラッグシップ・キャリアだった航空会社の便に乗って帰る。ところがそれに乗ろうとする客はなぜか畳敷きの大広間に集められて、「今から抽選に入ります」といわれている。「抽選?」ブックしてあったんじゃないのか?いや、もうそれが当たり前かのごとくに皆さん平然と一人ずつ前に出て行って箱に手を突っ込んで三角くじを引いているのだ。
 で、私は最後の最後で「当たった!」。ところが連れ合いは「外れた」のだ。「じゃ、明日の便の抽選に頑張って帰ってこいよ!」といって私は乗ることになる。これじゃ、いったいいつになったら帰ってこられるのか、見当がつかない。
 私は戦争後にははやったことがあるビニール製のスーツケースだ。あのふにゃふにゃした昭和感ムンムンな奴(ところで昭和という時代はいつ頃からこんなに「昔」感を持って語られるようになったの?)。
 それをよいしょよいしょと持ってターミナルの中を歩いている。なんで預けないの?しかも、そのターミナルというのは古さがあふれている木造の日本式お屋敷なのである。しかもそれを抜けると、また街中の行列になっている。すると横にも行列ができていて、その行列の中のアジア人とおぼしきおばさんが「何人なの?」と聞く(何語で聞いたんだろう?)「日本人ですよ」と答えるとそのおばさんが「日本って国があるの?」と聞く。あぁ、日本って知られていないんだなぁとつくづくと思うのだ。