そろそろどっちが先にあの世に行っちゃうかという点についても考えておかなきゃならん。一番良い形は私が先に行っちゃう、という奴だろう。というのも、私が残されると、後が面倒だ。多分私のことだから、体力を失い、気力も失い、終いには認知症を患って、ぐだぐだになってそのまま周りが始末に困るというパターンが目に見えているからだ。多分認知症になった時にえらそうな態度に終始するだろうというのは、連れ合いよりも私の方に顕著に出るに決まっている。
だから、万民のためにも先に行っちまうに越したことはない。それに子どもたちとの関係を考えたって、私よりは連れ合いの方が子どもたちからは大事にされるであろうことももはや明白だ。何しろ私は会社が、仕事がといってうちのことはないがしろにしていたから、文句の挟みようがない。とにかく面倒なことからは逃げ回っていたツケがここに来て大きくクローズアップされるのである。
したがって私が早めに行っちゃうというか、召されちゃうのが万民のためでもあるようだ。だから、あんまり精進して運動したり、早寝早起きしたり、食べ物を制御したりしないのである。
ま、結局自律したくないばかりにうだうだと理屈を並べるっつう奴か。
