ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

 お酒は食を勧めるというらしい。なにしろ食前酒って表現があるくらいだ。そのためのつまみがあるし、そのための酒がある。
 わが家の系統は酒はダメだ。男は親父も息子もすぐに真っ赤になる。連れ合いの家系は、死んだ義父を除いてはやっぱりみんなダメだ。それでも、その唯一の例外である義父にしたって、確かに四六時中日本酒の入った湯飲みを横に置いて仕事をしていたくらいだし、夕飯になるとそれはそれは嬉しそうに刺身を肴に湯飲みを啜っていたくらいだから嫌いではなかったのだろうけれど、へべれけに酔っ払っちゃうたちだったのを思い出すと、あれは酒には強くはなかっただろう。組合の旅行に行って酔っ払って浴衣を着たまま温泉の湯船にドシャァ〜ンと入ったと聞いた時には、そりゃ酒癖が良くないってことじゃないかと思った。
 だから、私も食前酒なんてものをほとんど呑まない。そんなことをするとそこから先の飯が全然わからなくなってしまうのだ。
 その代わり、呑む時は実に呑んでしまうのだ。ほとんど何も喰わずに呑んでしまう。翌日、動けないことがままある。もう昔のようなことはできそうにない。