突然の訃報で驚いた。26-7年ほど前に手伝いに入った、子供達のカブスカウト隊で当時まだ小学校5年生だったのに体格はもうはるかに中学生以上で、大人とあんまり変わらない男子がいた。なにしろ体がそれくらい大きいから、何をするにしても、同学年どころか上級生だってかなわない。もう別格扱いだった。
さすがの彼も、高さ3mぐらいに渡された一本綱を腹ばいになって片足を後ろに伸ばしてバランスをとりながら渡るという恒例の卒業行事でビビっていたのが大人から見ると不思議なくらいだった。
その彼が人伝の知らせでは心不全で急死したという。享年わずかに38歳である。彼のお母さんも我々と一緒に手伝いをしていたから、当時はよく知っていたが、お互いの子供たちが成人となって以降、たまに街ですれ違うと、大きな声で「元気？」と聴き合っていた。まさか、あんなに少しくらい無理をしたって動じやしないと見えた彼がこんなことになるとは思いもよらなかった。
一体何があったんだろうか。
