ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

シンポジウムしたら面白いよ

 主に米国の日本研究者、歴史学者ら187人が連名で「日本の歴史家を支持する声明」と題する文書を5日に公表した。戦後70年間の日本と近隣諸国の平和をたたえつつ、歴史解釈の問題が「世界から祝福」を受ける障害となっていると指摘。過去の過ちについて「偏見なき清算」を成果として残そうと呼びかける。(朝日新聞ニューヨーク=真鍋弘樹2015年5月7日16時02分)

 主なる学者として新聞記事はハーバード大のアンドルー・ゴードン教授、同エズラ・ボーゲル名誉教授、同入江昭・名誉教授、マサチューセッツ工科大のジョン・ダワー名誉教授、英国のロナルド・ドーア氏らの名前を挙げている。
 これに対して日本の学者110名が声明を出したのだそうだ。

「強い疑問を感じる」とする日本の学者らが6日、「慰安婦に関する米学者声明への日本の学者からの返答」と題する声明を日本語と英語で発表した
 呼びかけ人代表の渡辺利夫拓殖大総長はこの日、東京都内で記者会見を開き、「米国の学者の声明には、国家や民族による歴史解釈の相違を許さない傲慢(ごうまん)さを感じる」と述べた。西岡力・東京基督教大教授は「当時の価値観から見てあり得た現象、他の国にもあった現象をもって日本を批判する態度は公正と思わない」と語った。(朝日新聞2015年8月6日23時30分)

 しかしながら、この100名の日本の学者の主なる人の名前として、秦郁彦・元日本大教授、藤岡信勝拓殖大客員教授中西輝政・京都大名誉教授や、小堀桂一郎・東京大名誉教授、八木秀次・麗沢大教授、渡部昇一上智大名誉教授といった名前が挙げられている。
 まったく何も知らない人がこれを読むと、あたかもアメリカの学者が韓国等の他国の甘言を丸呑みして日本の批判しているように聞こえ、それに対して、日本の正義を主張しなくてはならないという義侠心を出した日本の研究者たち、という構図が思い浮かんで「怪しからんアメリカ、頑張れ日本」になるのだろう。
 しかし、事実はまったく真っ逆さまで研究者の中では日本の歴史を外から冷静に分析することで知られている人たちの指摘に対して、安倍晋三一派とまったく同じ穴の狢である歴史修正主義者が中心となった日本の学者諸君なのであることにまったくの話、力尽きる次第である。