昨夜のNHK総合テレビの午後7時のニュースはトップがバンコクの爆弾テロの容疑者が捕まったというニュースだった。バンコックのアパートで5部屋も借りていて、トルコのニセパスポートを大量に持っていた、爆弾に入れる鉄製のボール、つまりパチンコ玉のようなものも大量に持っていて、外国籍の男だとして顔写真まで公開されている。しかし、国籍も名前もわからず、他に共犯者がいるかどうかもわからない。あまりにも材料が揃いすぎていて、ちょっと不自然な感じがしないでもない。
それに続くニュースはなんとスズキ自動車がフォルクス・ワーゲンとの資本提携を解消したという話題だったのだ。なぜこのニュースはこんなにプライオリティの高いニュースとして取り上げられたのかが非常に不可思議だ。
というのはその次にようやく「戦争法制」に反対するデモのニュースとなったからだ。どうしてもこれをトップに報じたくないからこの二つを上に持ってきたように思える。それも国会前に多くの人が集まったということは報じたものの、この時間ではこの動きは昨日、全国的規模でおこなわれたものにもかかわらず、その点には触れていない。
どうもネットで流れている情報によると、BBCでもCNNでもこれがトップニュースだったという。外国ではどんな観点でトップに扱われているのだろうか。それはこれまでの70年間に他国にはない平和志向の憲法を持っているという認識があるからなのではないのか。それが肝心の国内ではこんな扱いになるのではNHKという放送局が偏向していると判断するべきではないかと思う。
