ほぼ足りてまだ欲 その先

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 これまでの私の人生で、絶望感に囚われたのは1968年頃と今ではないかという気がします。前回の時はやっぱりこの国の政治がむちゃくちゃで、これはきっと革命が起きなくちゃならないし、起きなかったとしても、私が大人になる頃には、きっとこの時のことを忘れない人間ばかりになり、いっちゃえ、いっちゃえでどうにかなると思い込んでいる大人たちが引退するから、きっと素晴らしい世の中になるだろうという希望(実際には全く何も起きなかったのだけれど)があったから、まだ絶望感には「きっとひっくり返せる」という一縷の望みがあった。
 しかし、今日この頃はもはや一縷どころか、全く希望が持てない、そんな状況でしかない。多分NHKが大嘘をこいているのだろう安倍晋三政権の支持率が上がったなんてことは絶対にあり得ないだろうが、こんな大嘘に多くの人たちが簡単にころっと騙されちゃうんだろう。そうしてこの国の行方はまさに闇でしかなさそうだ。
 私の友人の中にもかなり毒されちゃっている人たちが何人もいます。「人権」を馬鹿の一つ覚えのように繰り返す連中なんてことを言っています。人権を放棄する社会というのが何を意味するのか考えたこともない。それがかつての大政翼賛会思想だということがわからないのかと思ったら、その思想が良いといっていたりする。何も学習しない。なにも考えない。お上に逆らう奴らとか言ったりしてね。洗脳というのは凄まじいものなんです。
 30年以上前にアメリカの片田舎のラジオ局のトーク番組に出たことがあります。日本という国がどれほど当時の米国と大差がなくなってきたのかという話をしました。するとそこにかかってきた電話は、「だったら、もうアメリカのひとつの州になれば良いじゃないか」というご提案でした。その時は笑うしかなかったのですが、もう今やまさにそうならんとしています。日本の伝統を守る、と力説している人たちはこれで良いと思っているんでしょうかねぇ。