ほぼ足りてまだ欲 その先

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この季節に比叡山

 こんな季節ではございますが、これまで行ったことがないので、出かけました。冬になると(正確にいうと12月初旬になると)もはや比叡山に上がる手段は大津側の坂本から日本で最長が売り物の坂本ケーブルで上がるしか手段がなくなります。もちろん車で上がる人は話は別です。
 しかし、今年は全く雪なんぞございません。あっけらかんとしたものでございます。で、京都市役所前から地下鉄東西線に乗りまして、京阪山科でJR湖西線に乗り換えます。これを比叡山坂本という駅で降りますと、ケーブル坂本行きのバスに乗ることができます。山に向かって走ると次が「京阪坂本駅」、次が「日吉大社」。三つ目がケーブル坂本です。
 一時間に2本走っているケーブルカーで上に上がると根本中堂はすぐですが、なんと根本中堂は改修工事中で、中に入ってみると、お堂の中は足場だらけ。それでも、その中で、お坊さんが一人でなにやらルーティンをこなして、いよいよお経を読み始めました。その低い声が反響して、なにやら結構なものに聞こえてまいります。いや、それにしても寒い!それでも例年に比べたら驚くほど温かいのですから、普通の年はどうなんだよと思います。
 東塔にあがりまして、ひとつき50円とされている鐘楼に上がって、思い切って鐘を鳴らしました。これが山の中ではいい響きで、けっこう癒されます。
 せっかくここまで来たんだし、天候も良いし、多分これがやってくる最後だろうから、といつもの論理で連れ合いから説得され、西塔へ行くことに合意してしまったのが、間違いの元。登りあり、下りありなんだ!とはわかってていても、これは結構な試練。私は修行僧なのか!?ほとんど人のこない西塔にたどり着いたときはもう這々の体で、お堂の中に入る気力すらございませぬ。
 帰りはケーブルを降りてから日吉大社へ寄りました。もう幾つもの社が建っている神社で、なんでこんなに広くしなくちゃならないんだと、疑問だらけとなりそうな神社です。ここは全国に約2,000社ある日吉・日枝・山王神社の総本社なんだそうで、神様のお使いはお猿です。これを神猿と書いて「まさる」と読みます。しかも今年は申年ですから、あちこちに「今年は申年」と書いてあります。
 それでなくても疲れているのに、坂道をダラダラと下り、京阪坂本から帰ります。石山寺行きを浜大津で降りて、太秦天神川行きに乗り換えると、最初は路面電車だったものが専用線に入ってそのまま地下鉄東西線になって市役所前まで帰ってきました。
 夕ご飯は新京極の「乙羽」に行って蒸し寿司と鯖寿司。これで噂の店を一つこなす。旨いんだけれど、なんせ量が全然もの足りない蒸し寿司。
 連れ合い情報によると本日の歩きは21,600歩。