札幌市議会で共産党の女性議員に対して「精神鑑定を受けた方が良いんじゃないのか!」とヤジを飛ばした自民党市議会議員のブログにこんな書き込み(2003年1月30日付)が残っていたのだそうだ。
今では削除されているのかどうか、見つけられないのだけれど、その中身は安倍晋三から直接聞いた話だというのだ。本当かどうか、捏造なのか、本当なのか、それはわからないけれど、捏造するには細かすぎる嫌いがないではない。
拉致被害者の話になり、地村さんたちには、最初、「とにかく一度北朝鮮に戻って、子供を連れて帰国するべきだ」という話をしたそうです。しかし、地村さんたちは、この申し入れを断固拒否したそうです。「一度、戻ったら、二度と帰国はできない」ということだったそうです。「私(安倍)他、政府の人間がたくさん同行すれば、変なことにはならないでしょう」と言うと、「みんなで一緒に行っても、突然銃をもった者が部屋に入って来て、我々を引き離そうとしたら、どうしますか? 安倍さんたちは、その場で何ができますか?自衛隊も一緒に行ってくれるなら話は別ですが、」と言われ、結局、彼らの言うとおりにしたそうです。
子供が残されてしまった件については、「どうして連れてこなかったのか?」ということを聞いてみたそうです。すると、「むこうでも、子供を連れて行きたいかどうか、何度も尋ねられましたが、連れて行きたいと答えると、帰国できないと思った」そうです。彼らは、拉致されて以来、何度も、その手の誘い水を向けられ、その度に、「日本になど帰りたくない。私は、北朝鮮に永住したいし、日本などは大嫌いだ」と言い続けていたそうです。それを言い続けたから今日まで生き延びられたそうで、一度北朝鮮に戻ったら、「日本になど戻りたくない」と言い続け、日本の悪口を言い続けなくてはならないそうです。
むこうでは、家族単位で処刑された拉致被害者は数え切れないほどたくさんいるそうです。(北朝鮮では、処刑というのは、常に家族単位で行われるそうです。親だけ殺すと、その子供は反政府意識をもつから、という理由だと思われます。)
ちなにみ、北朝鮮では、子供は6歳になると親元を離されるそうで、地村さんたちも、子供と会うのは、年に1度か2度くらいだったそうです。そういう事情があるなら、彼らの子供たちは、すでに、あの国の洗脳を受けているうえに、日本語もしゃべれないし、親子の情も通い合わないような状況なのかと思われます。だから「子供と会いたい」とか「連れて帰って欲しい」というよぅなことは口には出してますが、そのために自分の命をかけるつもりにはなれないのでしょう。
もっとも、曽我さんだけは、アメリカ人とのハーフの子をもっていたためか、ずっと子供と一緒に暮らしていたそうです。
本年1月12日の衆議院予算委員会で民主党の緒方林太郎の質問に対して安倍晋三はこういっていた。
当時は、この五人の被害者を北朝鮮に戻すということがいわば流れだったんですよ、実際。流れだったわけでありますが、私は断固として反対をしました。当時、平沢さんも反対をいたしました。これをどうやって覆すか。これは大変だったんですよ。
しかし、まさに、最終的に私の、官房副長官の部屋に集まって、私も中山恭子さんも集まりました、関係者が全て集まりました。今NSCの局長の谷内さんも集まった、今の齋木次官も集まった。そこで最終的に、私は、帰さないという判断をいたしました。
透さんはそこにはかかわっていないわけでありますが、これは例えばほかの拉致被害者御本人に聞いていただければおわかりだと思います。(発言する者あり)
私は誰がうそをついているとは言いたくありませんが、私が申し上げていることが真実でありますし、ほかの方々に聞いていただきたいと思いますよ。
今、一人の本だけを使って、この本に対してすごく怒っている人だっているんですよ、実際に家族会の中に。あえて余り私もそういうことは申し上げたくありませんよ、中でどうなっているかということを。しかし、それはほとんどの人たちがおかしいと思っているんですよ、実はこの本に対して。
でも、あえて私はそれは今は言いませんけれども、恐らくこれは、こういうことをされればそういう声が上がってくることになるんですよ。ですから、私はあえてそういうことはいたしませんでした。
大切なことは、今はそんなことを言い合っているときじゃないんですよ、五人の被害者を、八人の死亡したと言われている人たち、そして全ての被害者を取り戻すことじゃないですか。
あの五人の被害者を日本に残すというときもそうだった。国論を二分しようという策謀は常にあるんですよ。こんなものにひっかかっていてはだめなんですよ。そうではなくて、しっかりと私たちは団結をしなければいけない。あなたがこういう質問をすること自体が、私は本当に残念に思います。
○緒方委員 それでは、確認まででありますが、蓮池透さんはうそを言っているということでよろしいですか、安倍総理大臣。
○安倍内閣総理大臣 私は誰かをうそつきとは言いたくありません。
しかし、私が申し上げていることが真実であるということは、バッジをかけて申し上げます。私の言っていることが違っていたら私はやめますよ、国会議員をやめますよ。それははっきりと申し上げておきたいと思います。
辞める要件は揃っている。