ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

朋あり

 昨夜、最後に働いた会社で一緒だった若者達二人と一杯飲んだ。かれらもそろそろ40代半ばに近づいている。ふたりともそれぞれ今では違う商社で働いていて、それぞれの分野での専門性を高めているように見える。そりゃそうだ、あれからもう20年は経っている。
 このメンバーで逢うとあの頃のおかしかった話や、今では思い出したくもない出来事がいくつもよみがえってくる。おかしかった話はさることながら、思い出したくもないことを思いだしてしまうのはあんまり嬉しくない。
 中には自分ではもう忘れてしまったことがあって、そんなところを掘ってくれるのは助かるんだけれど、それをまたすぐに忘れてしまう。人間の記憶というのは不思議なもので、繰り返して思い出すことは固定されるようだ。今思い出そうとしても、彼らが掘ってくれた新しい記憶がなんだったか、そうそう思い出せない。
 当時現地で私が買った車が赤いカムリ(日本名セプター)のワゴンだったこと、それを駐在が買うような車じゃないといわれたこと、それを見た若者が「らしい」と思ったこと。そういえばこれも思い出した。あの会社のひどいのは仕事で車を使うのに、自分の金で車を買わせたことだ。ならば自分が好きな車を買えば良いわけで、なんらケチをつけられるいわれもないというのが私の論拠なんだけれど、ケチをつけようとする立場からなんだかんだという奴は必ずどこにでもいる。
 しかし、こういう話は自分ではどこかで開陳したくなるんだけれど、聞いている方はいっかな聞きたいと思っていない。だからストレスはたまる一方で、そうでない人にどうやって解消しているのか聞いてみたい。