ほぼ足りてまだ欲 その先

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核兵器禁止条約

 核兵器の開発や保有、使用を禁止する初めての国際条約が、ニューヨークの国連本部で開かれていた交渉会議で賛成多数で採択されたというニュースが報じらた。9歳で被爆したという女性が演説をしたそうで、NHKではその一部が流されていた。彼女の英語は日本人の英語ではなくて、ほとんどネイティブな米人としての英語だったから多分戦後アメリカに移民した一世だろう。(実際はカナダ在住のサーロー節子さん83歳→こちら)。そしてこちら
 122の国が賛成をし、オランダが反対し、シンガポールが棄権をした。日本は代表を出していない。そして核保有国は一カ国もここに加わっていない。日本が加わっていない理由について岸田文雄外相は「交渉を推し進めると、核兵器国と非核兵器国の対立を一層深めてしまう」からだという。
 第二期安倍晋三政権の典型的な、恥知らずでしらじらしい鉄面皮な理由でへそで茶を沸かす。なにが対立だって。「アメリカからの依頼で加わらないのか?」と聞かれて「これは自分がひとりで決めた」といったとかいわないとか。これはこれでまた大問題だと思う。まるで安倍晋三政権からは離脱した形で自分ひとりで決めるのかね?
 日本の別所浩郎国連大使は「署名はしない」として「日本は核保有国と非保有国が協力する中で核兵器のない世界を目指している。この条約交渉は、そうした姿で行われたものではない」と会見で語った。じゃ、それを早くやれよ。やって見せろよ。口だけか、おまえら。
 この国が核兵器でどれほどの人命を失ったのか、そして惨状はいかなるものか、どこの他の国の人たちよりも多くの国民が知っている。非難されるべき筋合いのものは明るく正しく非難しなくてはならない。恥知らずにもほどがある。