ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

東横線

 4歳下の爺さんと話していたら、彼が東横線の白楽の生まれだと知った。あの駅前に「白鳥座」という映画館があったでしょ?と聞くと、「あぁ、あのエロ映画館になった奴?」っていうから「違うよ、あそこは昔はディズニーなんかがかかってたんだぜ」といったら、「あぁ、それは紅座だ!」といったので、正真正銘の白楽生まれだと認定した。しかし、その紅座はその昔は松竹の封切館で、花菱アチャコ伴淳三郎の「二等兵物語」シリーズは全部あそこの映画館で見たんだけれど、オヤジのあの趣味につきあうのは私しかいなかったってことなんだろうなぁ。東映の封切館は反町東映があったから毎週新しい映画が掛かったんだから、あの当時の日本の映画ってのはなんちゅう産業だったんだろうねぇ。もう一つあったのはロマン座って奴で、名前も名前なんだけれど、三本立て55円の洋画館だった。これが後にピンク映画館になったのだけれど、うちのオヤジがかなりの年齢になった後、ここの映画館のスチール写真をじっと見ていたとがっかりしていた姉に逆に驚いた記憶がある。男はみんないやらしいんだぜといってやりたかった。その姉はオヤジ至上主義者だったからね。