ほぼ足りてまだ欲 その先

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上級国民

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 どうやら上級国民の方は、第一審の判決を受け入れ、控訴をしないと云うことで、刑が確定するらしい。
その刑というのは実刑で、禁固5年ということだ。
しかし、彼は既に90歳になっていて、実際に収監されるかどうか、ということには疑問が提示されている。

刑の執行停止の条件について、「刑の執行によって、著しく健康を害するとき、又は生命を保つことのできないおそれがあるとき」「年齢70歳以上」「出産後60日を経過しないとき」は収監をしないなんてのがあるそうで、今彼は自分で歩くことができないらしいから、回避されるんじゃないか、というのである。

そこまで慈悲深い日本の刑法なんだというのであれば、法務省が管轄する入国管理局が運営する施設でも、それくらい慈悲深い処遇がなされるべきではないかという気がする。
そこが上級国民たる所以であろうか。

かれは「アクセルとブレーキを踏み間違ってはいない、車自体に何らかの誤作動が起きた」と主張した。
多分今でもそう思っているんだろう。
それは遺族に謝っていることとは多分関係がないのだ。
もっとも面と向かって謝ったわけではないだろう。

 確かこの事故直後に現場には目白警察署長、中村格警察庁官房長、北村滋内閣情報官の姿があったと報じられていたんだが、これは公的に報じられていたんだろうか。
上級国民の上級国民たる所以である。
あ、この中村格というのは今度警察庁長官と大出世した、伊藤詩織さんの事件の時に、山口某の逮捕状を握りつぶしたと云われている、あの中村格であり、北村滋とはこの7月まで国家安全保障局長で内閣特別顧問だったあの北村である。

先日の千代田区役所の傍でくも膜下出血で立木に突っ込んで死んだ個人タクシー運転手は上級国民ではないということになるのだろうか。警察庁長官は来ないものなぁ。

f:id:nsw2072:20210916233731j:plain:w360:left じゃ「上級国民」というのは誰か?
霞が関の某省を退官(そもそもこれもおかしいね、単なる退職だろ?)したあと、私が勤めていた企業に天下っていたおっさんと旅先で遭遇したことがある。「息子に天下りだろと云われて数年でやめた」といっていたが、数年が普通だよ。

病院に何の障害もなく、即座に入院できてしまうのは上級国民の証なんだろうか。いまじゃ、そうかも知れないなぁ。
上級国民の対語は下級国民だろうか。一般庶民だろうか。
日本の上級国民への階層の移動の大きなバネのひとつは学歴かな?
もうひとつのバネは金かな?
まだあるな、国会議員に当選するというバネもあるが、これとて、今なら多分その引き金は金だろう。
バネが折れる、ということもあるな。

ま、とんと私にはお呼びでないが。

この階層の移動を語るべきか、そういう階層をぶち壊すべきかと思うが、これをぶち壊すのに、どうしても必要なのは利権の解体だ。そのために必要なのは、社会構造の解体再構築で、今、この国だと多分選挙しか、手段がない。この国の革命とは一体何だろうか。