ほぼ足りてまだ欲 その先

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小猫

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使い込んでいるヌーの手ぬぐい


 動物声帯模写二代目江戸家小猫が来年3月に五代目江戸家猫八を襲名することになったそうだ。寄席に関心がない方には「えっ!それってなに?」かも知れないが、私にとっては、感無量って奴なんでございますね。先代の猫八というのは彼の父親のことで、「お笑い三人組」の猫八はそのまた父親ってことになるわけです。つまりわたしなんぞは三代にわたって猫八を見るということになるわけです。
 先代、つまり今の小猫のお父さんという人は、なかなか猫八を襲名しませんでした。ま、三代目の名前がとても大きかったということもあるかも知れません。なにしろ三代目はお笑い三人組以降、寄席もさることながら、テレビの時代劇やドラマにも大活躍でした。伊丹十三の「お葬式」にも葬儀屋の役で出ていたのを覚えています。
 四代目はなかなか猫八を襲名しませんでした。どちらかというと、スマートな四代目はずっと江戸家小猫として寄席でも立ったままで鶯を鳴いていました。猫八を襲名したのは還暦を迎えるわずか一ヶ月前のことです。1965年に高校を卒業して以来、父親三代目猫八に入門してから40年も経って、三代目がなくなってから8年になろうとする2009年11月です。ところがわずか6年半後の2016年3月には進行性の胃がんで急逝してしまいます。
 ですから来年2023年3月というのは四代目がなくなってから丸7年ということになります。
 四代目のあのスマートさにはかなわないとはいえ、今の小猫君の語りの巧さ、研究熱心なこと、どんどん前向きに取り組んでくること、あれよあれよの2011年からの小猫の成長でした。
 私は彼の「ヌー」をこよなく愛しておりまして、ヌーを描いた彼の手ぬぐいも愛用しております。