どうもここのところ夜が遅くて、その日のことを翌日書いているという状態になっているこの日記。昨夜も痛飲したものの、帰ってきてからそりゃもうぐっすりと寝てしまって、なんと9時間も寝てしまいました。従って勿論築地にも出かけず、デレデレした日曜日でございます。
昨夜は銀座に一年前にできた、結構閉鎖的な意味合いを持った会場で、母校出身の若手芸人3人とやはり母校出身だという素人女性落語演者の4人の会でございました。
前座の春風亭一朝門下の一花君の噺を聴いたのはこれが三回目ですが、元はといえば、いつからか知りませんが芝居出身だというので、やっぱり独特の雰囲気があります。演し物は「初天神」ですが、もっともっと大きくやって貰いたいなぁという気が致します。
エドヤコネコさんは何度も書いているけれど、昨年3月に他界した四代目江戸家猫八の息子で、2009年に四代目が襲名した時に、たまたま彼が母校の大学院に所属していて、彼の先生(萩原なつ子先生)のご紹介でその襲名にあたって僅かながらお手伝いをしたつながりがあって、それ以来彼を見続けています。襲名してからあっという間のお父さんの他界で彼は相当にショックを受けたと思います。彼がこの業界へ足を踏み入れたのもお父さんの襲名がきっかけですから、まだ僅かに8年目ということですが、彼の話芸、真似する動物たちへの造詣の深さには誠に驚かされます。ある意味、さかなクンか、コネコ君かというくらい。お父さんと一緒にアフリカも行っているくらいです。近頃では動物園のステージへの出演も随分マメにこなしておられます。思いっきり笑いました。
素人落語家の方は三遊亭花王と仰っていましたけれど、三遊亭とのつながりはどうなんでしょう。ネットで見ると本名が石亀美夜子さん、プロフィールには「20年以上のアナウンサー経験と2000回を超える社員研修の事績」としてございます。なるほど、道理で滑舌お見事でございます。母校出身のアナウンサーが主催する事務所に所属したフリーアナから始まっているんだそうです。圓生門下だったけれど落語協会所属だという圓王という噺家さんのアマチュア門下って事になるんでしょうか。演し物は「松山鏡」。さすがにアナウンサー。朗読をお聞かせ戴いているようでした。加賀美幸子さんを彷彿とさせていました。
馬生門下、下のふたりの前座がどんどん成長しているところを見せつけられて焦る気持ちがないとはいえないだろう馬久君は「寝床」に挑戦でございます。挑む心意気や良しでございます。なんでも近々は「明烏」にも挑もうってんですから、果敢でございますなぁ。健闘を祈りたいですね。
それにしても落語をほとんど聴かないだろう爺様たちの中でのこの会はなかなか難しいところがございます。酔っ払いが一番前で噺家に応答するのが煩いっちゃありゃしない。ま、こういう環境で頑張るっていうのが若手の修行でございます。