ほぼ足りてまだ欲 その先

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お祝い

 この秋に落語協会所属の4人の二つ目噺家が真打ちに昇進。落語協会のHPにはあっさりと「昇進します」とだけ書いてある。
 柳家わさび(柳家さん生門下)、柳家喬の字(柳家さん喬門下)、初音家左吉(初音家左橋門下)、柳家ほたる(柳家権太楼門下)の4名。わさびはNHKのBSで顔を売っているし、一之輔の番組にも出ているから、良く知られているはず。喬の字は名前しか聞いたことがないけれど、東京福祉大通信課程を卒業していて社会福祉士を持っているという異色。さん喬の弟子だというんだから腕は確かなんだろうと思わせる。左吉は確か法政大学の出身で「落語東京六大学」で二度ほど見たことがある。
 で、ほたるは権太楼の弟子。アルフィー坂崎幸之助の大ファンで、自身もギターを弾いて唄う。ひょんなことから私はほたると知り合い、もうかれこれ数年になる。私の若い友人が彼と一緒に坂崎幸之助の大ファンでつながっていた。師匠の「権」の字の下に坂崎幸之助の「之助」をつなげて柳家権之助と名乗ることになったそうだ。なんでまた、あんな怖そうな師匠のところに弟子入りしたんだろうと不思議だったけれど、「噺家ってのは自分が好きな人のところへ行くんですから、こんなに倖せなことはないんです」といっていた。こっちから選んでいくんだから、そりゃこれほど恵まれたことはない。サラリーマンじゃ、ちょっと考えられないものねぇ。
 馬生さんのところにいる二つ目がほたるのように真打ちを張れるようになるまで、見届けたいものだとまた思う。