ほぼ足りてまだ欲 その先

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そうか統一しても

 落語界もそういえばあの事件の時の当事者は誰ひとり生き残っちゃいない。あの事件というのは落語協会が分裂した時のことだ。そもそもは先代の柳家小さんがどんどん噺家を真打ちにしてしまうものだから、圓生が文句をつけて、脱退。同時に立川談志も、脱退して今に至る。この三人はもうとっくのとうに他界してしまって、誰も残っちゃいない。
 そうして考えれば、そんなことで気を遣わなくてはならない人たちは今はもういない。円楽一派だって、圓生がいないだけじゃなくて、先代の円楽だってもういない。
 とはいえ、今でも落語協会は一気に5人は真打ちに成っている。これだけの東京の連中をいっぺんに一緒にしたら、一気に真打ちになる人間が10人ぐらいになりかねない。それはいくら何でもやり過ぎだ。その辺の兼ね合いが難しい。
 西も一緒にしたら、全国でおよそ700人はいるといわれている噺家がいっぺんになるわけで、そりゃ大変だろうけれど、同じように前座見習い、前座、二つ目、真打ちとすることに堪えられるかなぁ。ま、逆に西のように売れたもの勝ちにするという手もないことはないけれど、全部が全部、吉本に牛耳られるようになっちまうのはくれぐれも願い下げにして貰いたい。