散歩に出ると、うちの近所のいつでもどこよりも早く咲くあるお寺さんの駐車場の染井吉野の木にものの見事に花が咲いた。家に帰ってみるとテレビで気象庁が「開花宣言を出した」といった。この開花宣言ってなんでしょね。そんなことをしていただかなくても、それぞれの木はその時が来れば花を咲かせる。
なんでも観測史上最も早い記録に並ぶ早さだという。そりゃそうでしょうね。地球の温暖化が進んでいるわけだから、当然早く、早く咲くようになることだろう。皆さんの目が桜にばかり行くこの季節ですが、柳の緑もめっきり色がついてきた。
そして、散歩の道すがら道路の端っこに生えているわずかばかりの草にも、良く見ると小さな花が咲いている。名前なんてわかるわけもないけれど、良く見ると結構可愛かったり、結構憎らしかったりするのだ。
つれあいの同級生の実家が上野の古い中華料理屋で、昔はその縁で、つれあいの実家の全員集合宴会なんぞがここの二階であったりした。もう2−30年いくこともない。どうしてかなと思ったら、そりゃ実家の両親がもういないからだ。先にその店の前を通ったらシャッターが降りていたので、もう経営者も歳で締めたのかなぁと思っていたら、どうやらやっているらしく、入ったら先客はお婆さんふたりだけだった。食べたかった酢豚を頼んだが、これなら、うちで野菜炒め焼きそばで良かったなぁと後悔した。
