冬の、いつもの格好で出かけたんだけれど、すぐさまマフラーを外し、手袋は一度もポケットから取り出さない散歩だった。
それでもたった一日だけ暖かくなっても、植物諸兄は賢明で、人間のようにすぐうかれることもなく、沈丁花はまだまだ固い蕾を開こうとはしていなかった。しかし、梅の花は、もう役割は終わりましたと宣言でもするかのように、これ以上開けないというくらいに花びらをあけっぴろげにしていた。
こういう陽射しで気温の日があれば、例のミモザも一気に開花するだろうと、明日はそれを見に行きたいなと思ったら、また冷たい雨が降るんだと天気予報がいう。やれやれである。