ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

六義園は

 そうだ、それなら六義園に行けば、まだ早いかもしれないけれど、しだれ桜が、と思った。
流石に六義園は大きな木が多いから、見ごたえはあるけれど、種類的にはどうということはない。
入ってすぐの枝垂れ桜が一割から二割ぐらい咲き始めていて、これぐらいがちょうどよいかもしれない。
これ以上咲くと、ミモザ最盛期の蔵前神社のようにワンワンとなってしまって、何をしに来たのかわからなくなってしまう。
遠巻きにして全体を撮ろうとしている人が、タイミングを見てすすっと前に出ていって、花をアップで撮っている。
それを待って自分の順番を意識できる程度の混み具合でちょうどよい。

それよりも思わず見上げてしまったのは六義園には、数えただけでも5−6本の辛夷の大木があって、それが真っ白に真っ盛りなのには驚いた。そうか、これは辛夷だったのか、と。遠くから見ると、これが白い花の咲く桜の木のように目に映るが、桜の木はこんなに大きく育つことはない。あとはピンク、赤、白の椿が満開だけれど、これはこの時期そこらじゅうで見るんだけれど、ここのは木そのものが驚くほど大きく背が高い。こんなに大きく育つものなんだなぁと再認識をした。

大木はさることながら、小さな草にもいっちょまえの花が咲き、ホォ〜と思って写真にし、それをスマートフォンのアプリケーションを使って名前を探すと、ちゃんと名前がついているのが不思議だよ。牧野富太郎みたいな人が徹底的に調べては分類に尽力して、あれもこれも名前をつけちゃったらしい。

 道種漬花(みちたねつけばな)なんて名前の草があって、そもそもヨーロッパ原産だってんだが、1992年に宮城県から日本海側にかけて国内への侵入が確認され、以降は関東地方など太平洋側でも目撃された、っていうごく最近やってきたやつだってのに、もはや谷中のお墓でも見られたくらいで、現在は日本のほぼ全国に分布しているってんです。ごくごく図々しいやつで、こんなのはどうやって日本へやってきたんだろう。入管は何をやってんだっての。