ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

その2

 区内の公園の築山に十月桜が咲いていて、ほぼ満開だと家人から聞いたので、散歩のついでに足を伸ばしてみると、なるほど、二本の十月桜の木にきれいに花が咲いている。近所の他の十月桜はもう充分に成長しているものだから、あの小さな花は上の方に咲いているのでなかなか良く見るチャンスがないのが、ここはごく最近植樹されたものだから(実際には何年前か知らないけれど)すぐ目の前に咲くので、よく見える。
 そこへ不意にカメラをそれぞれ抱えたふたりの西洋人の若い男を連れた片言の日本語を話す男が築山に上がってきた。彼は帽子をかぶってサングラスをしていて、その上マスクをしているものだから、全く顔が見えない。かなり怪しいよね。その人が「すみません、ここは築山ですか?」と聞くのだね。
 「そうですよ、少なくとも僕らはそう呼んでますよ」と答えた。
 すると彼が「ここにホームレスのいしがきます」という。
「えっ、いし?」と聞き返すと「doctor」っていうのだ。
つまりなんですね、ホームレスパーソンのための医療相談でもあるのかも知れないと。しかし、私たちの他には誰もいない。すると彼が「2時頃に」というんだけれど、時計を見ると、まだ12時半なのね。
「一時間半もあるよ、その辺の桜でも楽しんでね」といって別れたんだが、一時間半は長いよねぇ。

 それでもそういう活動をしてくれるお医者さんがいるっているを初めて知ったけれど、必要な活動だよねぇ。この区にはどうしても避けて通れない。