ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

お山

 朝起きしなに、思い立って、上野のお山へ登りました。何かといったら、東京都美術館に「ブリューゲル」を見に行きました。開館は9時半でございます。早く着きすぎてしまったのですが、多分あそこは切符売り場の前にショップがあるから、あそこで待っていれば良いか、と思ったら、なんと、門を開かず、ここで4列に並んでいろ、と書いてございます。おもわず、えっ!寒空に、「こちらで4列にお並びくださぁ〜い」と係員が指示しています。なんだよ、とりあえずあそこまで入れろよ!と思いました。多分真夏もお陽様がじりじりと照りつける中、ここで並んでろというんでしょうね。役人というのはそういうものなのかも知れませんから、といって諦めるのが日本人なのでございましょうか。頭悪いとしか思えない。
 ところで列といったら、東京都美術館のたかだか20人程度の列はどうでも良いのです。あっちの方には3列ぐらいで、どぉ〜〜ッと人が並んでいるんです。なんだろうかと思ったら、そうそう動物園です。パンダです。怖ろしいほどの人がどぉ〜〜ッと並んでいるんです。あぁ、やっぱりこうなのか!お前ら、和歌山いけぇ〜!といいたくなります。東京って、こんなに人がいるってことなのね。
 上野のお山の染井吉野もつぼみは膨らみかかっていますが、たった一本、満開の木があります。「寒桜」と書いてあります。いやぁ、冬枯れ木の中で一本だけ満開というのはとても目立ちます。ヒヨドリがしきりに蜜を吸いにやってきます。
 外国人観光客の皆さんが見上げて、写真を撮りまくっておられます。どうしてこの木だけが咲いているのかなぁと不思議でしょうねぇ。どこにもそれらしき説明はございませんね。weblioによると熱海桜とも呼ばれ、寒緋桜と山桜の雑種と推定されるとされております。
 山桜と云えば、わたしが4年生まで在籍した小学校の校歌の二番にその「山桜」が登場します。
「我らのかざす校章は朝日に匂う山桜 すぐれて清き花の香を 身にしめゆかんこころなり」というもので、校章もまた山桜の葉と花弁からなっていたんだそうです。戦争中には教職員17、児童334名が湯河原へ疎開したと云います。校舎は全焼しちゃったんだと云いますからわたしの記憶の中に残っている平屋の校舎も、二階建ての校舎も、みんな戦後の建物だったわけです。
 校歌に戻りますが、「身にしめゆかん」を唄う度にわたしが思っていたのが「お煮染め」だったことは誰にも話したことがない、そんなうちに、もう「お煮染め」が通じなくなる。