ほぼ足りてまだ欲 その先

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茶羅っぽこ

 ある人のブログを読んでいたら、佐々木邦という作家のことが書いてあった。図書館で検索すると1974年に講談社から全集が出ている。調べると戦後1946年に立教大学の総長に就任した佐々木順三の兄で青山学院、慶應義塾に学び、ユーモア文学の先駆け。
全集の第一巻を手始めに借り出した。

 どうやら10巻まで出ているらしい。パラパラとめくっていると「茶羅っぽこ」という言葉が出てきた。こりゃなんだろう。聞いたこともない。
「サンドイッチの起源はなんだか知っているかい」と家族にいうと、つれあいが「茶羅っぽこじゃないでしょうね」という、と出てきた。なんだこりゃ!
うすうす、いい加減なことをいうんじゃないでしょうね、というニュアンスだとは思う。調べると「軽口を叩く」とか「でまかせをいう」という意味だと書いてある。それにしても聞いたことがない。茶羅鉾と書いて「ちゃらっぽこ」と読ませるらしい。


清算するというような意味の「チャラにする」の「チャラ」の語源って何ですか? - Quora



 「怒りや苦しみを直視しない茶羅道」というライフスタイルを提唱した、後に「仏教の排泄物」と揶揄されることになる「茶羅宗」が誕生しました。
 他宗派がその茶羅宗を批判する時に使われた「茶羅の法螺」という定句が訛って「ちゃらんぽらん」という語になりました。

 この解説を見つけてびっくりだ。そしてもっと驚いたのが、「チャラい」ということばもここから来ているって解説だ!

 正月から面白い言葉を見つけたもんだ。