ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

被災地支援進まず

 こちらはお陽さまが出てこなくて、寒々しいだけですが、北陸、新潟にかけての能登地震の被災地の皆さんはそれどころではありません。指定された避難場所でも、思うような支援の手が伸びてこないといっています。水がない、食料がない、寒さしのぎの手段がないと現地に入ったジャーナリストから報告があります。中でも驚いたのがBBCです。BBCは女性のレポーターが翌日には既に現地に入ってレポートを送っています。TBSラジオではたまたまキャスターの荻上チキが新幹線に乗っていて閉じ込めていたらしく、本来の予定は3日の放送も録音してあった番組を放送する予定だったのを現地に入っている人たちからの生の声の放送に切り替えていました。これはradikoのタイムフリーで聞くことができます。
 体育館の避難場所に今でも雑魚寝という避難の仕方に非難の声が出ていますが、十年一日の如き有様で2011年の東北大地震からなにも学んでいないことが良くわかります。岸田文雄内閣は慌てて自衛隊の派遣を千人から倍増すると発表しましたけれど、それ、たかだか二千人ということで、顰蹙を買っています。誰かが思いついたプッシュ型支援とかいってますが、これでは焼け石に水。一桁違う出動が求められます。
 現地は冬であれば降雪があってもおかしくない地域です。この上に大雪がふると、ますます被災地に車両が入りにくくなります。それでも迅速に救援物資を届ける必要があります。

 前々から云っているように、自衛隊を再編して「国際災害救助隊」とすべきです。戦車、戦闘機、ミサイルがなんの役に立つと思っているのか知りませんけれど、この国に備えておくべきは被災地へどんな条件でもクリアして駆けつけることができる救助隊です。レッド・サラマンダーというその種の特殊車両があります。国産です。一億円くらいで買えるそうです。この種の道具はいくら準備していても足りることはありません。そもそも自衛隊という日本の軍隊は日本国憲法では明確に禁じられている組織です。つまり憲法に違反する存在です。「国際災害救助隊」は憲法に触れる存在ではないばかりか、他国の災害時に救助にけけつけるということが可能です。他国に喜ばれる存在になり得るのです。天と地の違いです。

 岸田文雄内閣は台湾政府が申し出てくれた150人の災害救助隊の派遣を辞退したそうです。なんでですかね?