ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

NHK

「インポッシブル・プロジェクト インスタントフィルムを復活させた男」AN IMPOSSIBLE PROJECT(ドイツ・オーストリア 2021)を偶然見た。こういう番組をしれっと放送するから油断ができない。
「アナログ技術を愛するオーストリア人、フロリアン・キャプス博士。閉鎖が相次いだポラロイド最後の工場を買い取り、社名を「インポッシブル」とし、2014年にフィルムの生産にこぎつけた。アナログ大好き人間によるインスタントフィルムの復活劇とその後をたどる。デジタル制作が主流のドキュメンタリー界にも一石を投じた作品。」NHKの解説である。

 そうか、そんなことだったのか。
なんでも、ウィーンのプラッターからそれほど遠くないところに、Supersenseという店を持っているんだそうだ。おもしろそう。

もはや冬

 もうほとんど冬です。霧雨がいつまでもチラチラしている上に、温度は上がらなくて、出かけるのに、パッチは履くわ、セーターの上からダウンのコートを着ていきました。もはや真冬の格好です。手袋をどうしようかと思ったほどです。
選挙の掲示板のポスターも全員雨に濡れて、泣いているみたいです。

ブックオフはもちろん買い取りが安いからだけれど、ちょっと前の本が安く買えます。しかし、今や本の売り買いなんかじゃ商売にほとんどならないみたいで、ゲーム関連機器で商売をしているようです。そうでないと、単価が上がらないのでしょうねぇ。従って、本の方はおいしいところがあるんじゃないかというので、覗いてみると、なるほど玉石混淆でございます。道理で、古本屋さんの方たちがいわゆる「せどり」で出入りするわけでしょうね。

 このまま冬になってしまうんだとすると、ちょっとそれはそれで厄介でございますよねぇ。

失効

 昨日、Metropolitan Operaからメールが入っていた。
ま、宣伝メールはしょっちゅう入ってくるから気にしなかったんだけれど、ちょっと気になったので開いてみたら、あんたのアカウントの決済カードがexpireしちゃいますという内容だった。
そうだ、そういえば、あのアカウントに登録してあるカードは先月失効した。
もっと早くいってこいよ、と思ってメールを探すと、結構前にいってきていたのだった。それで、決済カードを新替えしようとしたら、もうアクセスができない。全然できない。
 ま、それでも良いか。もう行くこともないだろうし、構わんな、と思っていたのだけれど、今朝、思い立って、新しいアカウントを作るというのはどうだろうと思った。
で、やってみたらパスワードを変えるだけで、新しいアカウントが立った。
わかんないなぁ。この辺の仕組み。

 しかし、状況も状況だから、この先、出かけることができるような気がしない。

風の音

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 静岡県・清水は今では静岡市清水区になってしまったが、かつては清水は静岡に対抗する存在だった。もちろん静岡は徳川家康の居城駿府城の城下町だから、その辺の田舎漁港だったかつての江尻にはそんな力はなかった。しかし、戦後、清水は天然の良港である折戸湾を抱え、多くの企業が進出して高度経済成長期には静岡を凌駕していたといっても過言ではなかった。
 折戸の湾を構成するのは、大きな砂州である三保半島である。砂でできた半島は地力がない。ろくな作物は育たなかった。向いていたのはせいぜい薩摩芋だった。しかし、天然の良港はミカンを中心とした缶詰の出荷、穀物輸入基地、石油基地、南洋材受け入れ基地、発電所、アルミ精錬、遠洋漁業の拠点、造船業を産み出してきた。
 三保の本村には映画館もあって、清水から湾に沿って、清水港湾線という鉄道が通っていた。もちろん貨物を運んだが、高校生も運んでいた。静岡を拠点としていた松前重義東海大学系の高校が二つ、東海大学第一高等学校と、東海大学工業高校があった。今ではそれは東海大学翔洋中高のグラウンドとなっている。
このグラウンドでは、1959 - 1961のあいだ、大洋ホエールズが春季キャンプを張っていた。私は1960年に東海大学第一中学校〔現:東海大学翔洋中学校)に入学したが、中学のキャンパスは静岡鉄道の柚木駅の脇にあった。
 三保には、かつて東京商船大学がキャンパスを持っていた。大きな学生寮の前にグラウンドがあり、ちゃんとしたマウンドがあって、木造だけれど、バックネットが立っていた。今はそこに東海大学海洋学部があり、東海大学翔洋小中高校になっている。

 三保は、冬になるとそれはそれはとても強い西風が吹き荒れる。もちろんその風は、三保だけに吹くわけではなくて、駿河湾一帯に、伊豆半島に吹き寄せるかの如く吹き付ける。東京から試運転の船を航海して帰ってくるときに、なかなか伊豆半島をかわすことができない。辛抱強くただただ耐えて航海してくるしかない。

 三保の外海側には、風よけの防風林が密集して、三保の松原と呼ばれる光景を形作っている。松林の内側に来ると多少風を防ぐことができて、芋畑の砂の上は日向ぼっこには持ってこいとなる。その想い出の中で聞こえてくるのは、切れることのない、松の葉の叫びだった。さぁぁぁ〜〜、さぁぁぁ〜〜といつまでも聞こえてくる。他のどこでも聴いたことがない音で、久しぶりに三保の浜に行くと、その音が子どもの頃の記憶を呼び覚ます。
 何人かで、いくら漕いでも進まないような気がする自転車に乗って、三保から駒越を超えて、西へ久能下まで遠出をした。あの石段を子どもたちは駆け上がり、駆け下ってきた。今から考えると、嘘のようだ。三保街道を走ると、正面に富士山が見えて帰ってこられるのだけれど、トラックがしょっちゅう走っていた当時は怖くて、裏道を帰ってきた。今だったらのんびり走れるだろうか。

dappi

 日本共産党の機関紙「赤旗」がまたスクープだそうです。
twitterのアカウント、dappiがどうやら自民党の別働隊だそうです。
赤旗の調査は徹底していて、経営者が自民党とどういう関係にあるかを明らかにしています。
いわゆるマスコミで、これをフォローしたのは、知っている限りでは東京新聞だけのようです。
ということは、テレビ、新聞はやっぱり、自民党首脳と飯を喰って相談していたわけですから、ひょっとするとこれ以上のことをしている可能性がないとはいいきれないかも知れない。
それでもたぶん、この国の国民はこれを無視しようとするでしょうね。
面倒なことになって欲しくないから。
選挙の投票に行かないのも、面倒くさいからなんですからね。
政治的な理由はたぶんございません。

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あぁ、面倒くせぇ

晴天の動物園

f:id:nsw2072:20211020210854j:plain:w360:left 先週は雨の中の動物園だったんだけれど、今日は晴天です。ちょっと風は強いけれど、とても良い天気でした。
動物たちも、身体を一杯伸ばしてお陽様を受けているという雰囲気です。
残念だったのは、カバさん、サイ君、ジャイアント・パンダの「リーリー」なんてところが顔を見せていなかったことでしょう。
先週もそうだったのですが、アメリカン・バイソン君はプレイリー・ドッグの後ろにいて、全然よく見えないレイアウトになっていることです。
何か、事情があるんだろうかと気になります。

 雨の日は本当に人が少ないのですが、こういう日はベビーカーを押す若いお母さんたちが目立ちます。
みんなで予約をして合流するんですかねぇ。
たぶん恵まれた環境の方々なんだろうなぁ。
予約の必要な動物園というのは、普通の人には行きにくいですものねぇ。
爺さん婆さんが多いのは、わかります。

 上野の動物園の入り口の隣は東京都美術館です。
今はゴッホ展をやっているので、やっぱり予約の人たちが吸い込まれていきます。
入ってすぐのパンダ舎ではパンダが竹をボリボリと食べておりました。
ゆっくり立ち止まってみることは憚られるので、あっという間の出来事でございます。
もう一度みたい、という人がグルグルと列を作っておいでです。
どうやらほとんどの方々はパンダを見に来るようです。
象さんの前も人だかりがしています。
そこから先は徐々にばらけてきます。
カンガルーなんて見る人ほとんどいません。
レッドカンガルーよりも小さいのに「オオカンガルー」と書いてあって、笑えます。
来週は火曜日に行くつもりです。

選挙

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 衆院選挙始まりました。
ここに書いていることを見れば、私が自公連立政権を忌み嫌っていることは自明でございますが、他にもいい加減なことをいっているだけの維新とか、真面目に政治に取り組むつもりなんて全くないN国のように、自民に取り入っているだけのグループも大嫌いです。
先日の日本記者クラブでの党首討論で、N国の立花孝志が「れいわ」を貧困ビジネス呼ばわりしましたが、ものの見事に逆襲を喰らっておりました。
挙げ句に立花某はその場で岸田文雄に「閣外で良いから協力させてね」と猫なで声を出しておりました。
噴飯物でしたねぇ。

うちの選挙区は悲惨です。
三人立候補。
自民と維新がいて、残りの一人が立憲民主党なんですが、これが前回の選挙では維新から出ていたという食わせ物なんです。
自民と維新を消すと、残るのはこいつだけなんです。
だったら危険か、といったらそうはいきません。こんな奴でも当選すれば、野党四党側の一人になるはずなのですから。悩ましいですねぇ。
今日候補者の掲示板を見たら、維新の候補者はまだポスターが貼られていませんでしたが、ひょっとして立候補やめちゃったのかなぁ。

悩ましいといったら、比例です。
日本共産党とれいわ新選組のどっちにするべきか悩んでいます。
東京比例ブロックでは多分日本共産党の方が比例で票数を稼ぐだろうという読みで、れいわにしようと思っています。

ここまで来たら、れいわの山本太郎が云っているように、国民に対する給付金を一刻も早く実施すべきだと思います。
先日の都庁下での食料配布は20分間に400人もの人が並んだといいます。
最近のこうした食料配布の列には、比較的若い人が目につくようになりましたし、女性が含まれています。
本当に困窮している人が増えているのが目に見える。
先日、自民党岸田文雄がどこかの「子ども食堂」を視察したというニュースがありました。
「視察」ですよ。
本来的には、国が給付金を出すべきであって、国がなにもやらないから、共助として実施されているのが「子ども食堂」です。
視察なんて要らないから、各家庭に給付金を出せという話です。

驚いたのは国立大学文系の学費が今や年間60万円平均だという話でした。
これでは私立の学費と大差ありません。
半世紀前は国立大文系の学費は、ほぼ一ヶ月千円で、年間一万2千円だったんです。
当時私立大文系は7万円くらいではなかったでしょうか。
いつからこんな具合になっていたんでしょう。
生涯学習という観点からでも、驚くべき学費高騰です。
かつて大学で学ぶことを諦めた人でも国立だったらいくつになってもいけば良いと思っていた人だっていたでしょうが、これでは考えちゃいます。

自公連立政権がやってきたことは、ことごとく、一般庶民から取り上げ、大企業に注ぎ込む、これでした。
この流れを変えたい。変えないと、もっともっと困る人が増えるばかりとなる。
国内市場は疲弊しています。
安いものしか買えない。
安いものしか売れない。

今回の選挙で、麻生太郎菅義偉が落選したら面白いのになぁ。あ、安倍晋三も。

 表紙がこんななので、何だかいい加減な本のように見えちゃうのが甚だ遺憾なんでございますが、畠山さんは選挙の隅々までも取材をしているフリーのジャーナリストです。この本を読んでいる途中ですが、これまで選挙が終わったら、その選挙のことを全く振り返ってこなかったことを深く反省しなくてはなりません。
 前回の都知事選挙の最終日に宇都宮健児候補は誰にも知らせることなく、ただ一人、都庁の前で最後の演説をしたんだそうです。そんなこと知らなかった。なぜ誰にも知らせなかったのかと云えば、COVID-19のさなかにみんなにお知らせしたら、人が集まってきて、密になってしまうから、というんですよ。あぁ、やっぱりあの人が都知事になっていたら、東京都は全く変わったのかも知れないと思うと、悔やんでも悔やみきれませんね。
 今田中康夫横浜市長選のあともtwitterで発信続けています。それ読めば読むほど、横浜市長は彼にやって貰うべきだったと思い知ることになります。
 この本、本当に読む価値あります。