ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ブラバン・フェチ

 TBSテレビ「情熱大陸」は「32人奇跡の小学生ジャズバンド涙の250日成長の記録」だった。上田市立西内小学校。全校児童わずか73人の山あいにある小さな学校に、5,6年生32人全員参加の金管バンドである。小学生の金管バンドがこんなレベルの高い演奏をするのに驚いた。シンコペーションを立派に自分たちのものにしてしまうのには降参。しかもこのバンドですら全国大会に出場がかなわないなんて、凄いレベルになっているんだなぁと驚愕。50歳の桜井睦子先生がこどもと一緒に頑張っている。日本の若者たちがどんどんブラス入りのバンドを作っていく背景にはこんな底辺があるんだということを知った。NHKの「響け!みんなの吹奏楽スペシャル」にも繋がっているんだろうなぁ。自分たちの職場ブラスバンドは比較の対象にもならない程度のバンドだったけれど、ほんの2-3年のあの苦節の日々が甦る。
東海地区大会の結果は金:坂城町立南条小学校、なぜか銀がないが、銅が二校:東御市立田中小学校・長野市立裾花小学校
 この全国大会は11月に幕張メッセで開かれたけれど、参加校には金、銀、銅のいずれかの賞が与えられるという大会なんだそうだ。

よかったよ M-1

 途中でスイッチを切る。あの「U字工事」が決勝に残れないとわかった途端に、あぁ、やっぱりこの連中にはあれはわからないなと思った。良いんだよ、とちぎテレビで。たまにまた国立演芸場で見るから長丁場も乗り切れるように頑張って欲しい。諦めないで。
NON STYLEの決勝ってそんなに面白かったのか?そのうちアップされるだろう。

規制緩和

構造改革特区制度を利用して株式会社が設立した大阪市の「LCA大学院大学」(学長・山崎正和中央教育審議会会長)が、来年度の学生募集を停止する方針であることが17日、明らかになった。学生が定員を大幅に割り込み経営難が続いているためで、廃校を視野に入れた対応だ。
 LCA大は、2006年に経営コンサルティング会社「日本エル・シー・エー」(東京・東上野)の子会社が開校した。大卒者を対象に2年間、平日夜や土日に講義を行い、実践的な企業経営を教えている。定員は140人で、学生には会社員が多い。ただ、学生数は開校以来、定員に届かず、現在は24人だ。また、7月には親会社が債務超過を公表、経営陣の交代を機に事業見直しを進めていた。(2008年12月17日 読売新聞)

 株式会社が経営する学校で廃校した学校はまだひとつもないらしいけれど、介護の業界、タクシーの乱立、労働者派遣法の改正でフリーとなった派遣先の業種といい、この辺はみんな「改革なくして経済発展なし」だなんて美味しい言葉を振り回してきた小泉ー竹中一派の仕業だ。批判するべきはきちんと批判しておかなくてはならないのではないのか。

日曜討論

 自民党からの出席者は政調会長代理の園田博之。声と顔は父親の園田直に瓜二つで、最近彼の顔を見ていなかった私は思わず園田直はまだ死んでいなかったのか、と驚いたけれど、園田直が死んでからもう既に24年も経っている。(私は園田博之の母を追い出して後妻となった園田天光光が未だ健在なのは知らなかった。)
 「新党さきがけ」にいて村山内閣の官房副長官までつとめた園田博之が、共産党・小池が労働者派遣法の「改正」を求めるのに対して全くわかっちゃない対応を平気で口にするのは恥ずかしい。定額給付金なんてもらったってこんな時期なんだからポケットにしまうと指摘する民主党・藤井に対して「藤井さんみたいなお金持ちはそんなことをいうけれど」として消費にまわると主張する公明党・坂口元厚労大臣のいい方は説得力がない。
 豪州のように高齢者ケアについてもセイフティー・ネットが完備していれば(大分ザルになって来ちゃっているけれど)、今回のように子どもひとりに1000ドル、高齢者にはひとり1400ドルを給付したら多分相当消費にまわるだろうとはいえるけれど、今の定額給付金はやり方としてもあまりにも中途半端。
 豪ドルの対円レートは一頃の6割くらいにまで落ちているから1000ドルといったら6万円だけれど、現地の実感としては10万円に相当するくらいの使いでがある。

 大企業集団である経団連の良いなりになってきた自民・公明の今回の雇用状況に対する明確な責任を追及するためには私たちは来るべき選挙で明確に引導を渡してやらなくては、無責任な有権者のそしりを免れない。次回の選挙は正念場だ。
 自民党内では中川を先頭に党内批判が始まっているけれど、これは総裁選挙の時にちょっと有利に見え始めた候補に雪崩のようにくっついていく、大樹の陰を求める彼らの「クセ」ではないか。今直ちに選挙になったとしたら(ならないのは目に見えているが)面白い混乱が起きるだろうけれど、簡単な演技に惑わされてしまう部分が当然あり得て、それを助長するのはきっとマスコミだ。本当はあたかもネズミ講に誘い込もうとする連中に卓越したものが見られる、客観的に見れば、バレバレの演技に簡単に引っかかっちゃうのはマスコミ、特にテレビの、情けないまでの見識の低さだろう。