ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

可哀相に

 世界の殆どのスポーツファンの目は南アフリカに集まってしまっていて、この日本でもNHKは夜になると殆どの時間をこのサッカー騒ぎに費やしている。BBCだって北朝鮮が久しぶりにW杯の試合に出場するんだぞとしきりに放送している。
 その一方、National Hockey Leagueは随分と久しぶりにChicago Black Hawksがスタンレーカップを獲得した。殆ど日本のテレビは触れないけれどね。
 そしてNBAのファイナルはBoston Celticsが3勝目を上げてLos Angeles Lakersを追いつめている。第6戦は日本時間で明日の朝、Los AngelesのStaples CenterからNHK BS-1が午前10時から生中継だ。ひょっとするとCelticsが勝って決めちゃうかも!こっちも見てね。
 結局、89-67でLakersが雪辱を果たし、これで対戦成績は3勝3敗の五分。金曜日の第7戦でいよいよ決着。

知らなかったことばかり

 昨年の夏の選挙で自民党がぼろぼろに負けた結果できた民主党政権ではあるけれど、どんなにひいき目に見ても、野党時代に分かっていなかったことがあっちでもこっちでも噴出してきて、はっきりいって前提にしていたことと目論見が大きく違ってしまったというのが実態じゃないだろうか。
 この辺がクリアーにならないと民主党が今度の参議院選挙で勝っても、まだまだ安定した政権にならないような気がする。
 その大半は、自民党が永年続けてきたやり方の中でできあがっていた、霞ヶ関との連携(といえば聞こえは良いけれど、任せきることによって楽をして、自分は目先の利益を得ることに邁進できるという、簡単に言えば癒着)を組み替えるという大きな転換作業に由来している。
 その中には「よらしむべし、知らしむべからず」によってこの国の肝心な部分をあくまでも隠し通すという非近代的官僚社会を明治以降初めて揺すってみているということがある。終戦直後の、何から何まですべてを廃棄してしまって国の歴史すらあたかも言語を持たない文化国家ででもあったかのように喪失してしまった、という実績を持つ国らしい官僚の、その程度の責任意識がある。
 社会保険庁のデーターの保全にしても、外務省の確認文章の逸失にしても、およそ文化国家の官僚が管理していたとは思いがたい始末である。
 だから、不足する情報の中から出発する門外漢は大変に不利だというのは事実だろう。それを知っているマスコミも、それまで国民の目から政治・行政を隠し通した官僚と自民党に与してしまう事態には呆れかえる。
 政治を変える、国を変える、仕組みを変えると簡単にいうけれど、それまで美味しい目を見てきた連中は決してそう簡単に手放そうとはしない。自民党の谷垣、公明党の山口、みんなの党の渡辺、新党改革の舛添たちが、菅内閣に対して声を荒げて追求しているのを見ていると、その美味しい手段を失って、悔しくて悔しくてしょうがない、と見える。内閣が替わってすぐに不信任案を提出するのであれば、次回臨時国会でもずっと出し続けなくてはならない。
 マスコミの中の一社でも、かつての既得権益を取り返そうとしている旧与党に苦言を呈する論調はないのだろうか。

あなたテニス下手でしょ?

 twitterで教えて貰ったので、早速見に行った。「衆議院だろうと参議院だろうとなんでも良いからとにかく国会議員になれればそれで良いんだ候補」(長い前ぶりだけれど)のひとりである片山さつきのHPである。それはこちらなんだけれど、ご注意いただきたいのは、繋がると同時に片山さつきがテニスラケットを手にして下手な語りを始めるので、周囲を驚かせる可能性があること。

みなさんこんにちは
片山さつきです。
去年の夏、日本の政治のバランスは大きく左に崩れました。
正直者がバカを見る、社会主義の風潮が人知と勤勉で焼け跡から世界水準の経済を手にした日本を汚染しつつあります。
このままでは円の価値も国の安全も揺らぎ、日本が衰退してしまう。今一部の既得権を利する独裁政治をストップしなければ。そこに必要なのは政治にインパクトのある論客です。財政、金融、経済、そして安全保証。
いずれもスペシャリストの片山さつきはこの夏あなたがもやもやした政治に打ち込む強力なスマッシュです。

 ラケットを振り回しながらカンニング・ペーパーを見ながら訥々と語る。一体誰が演出するのか知らないが、見ている、そして聴いているこっちが恥ずかしくなる。なんでテニスなんだ。正直者を馬鹿にし腐ってきたのはどこの政党だったというんだ。「自民党」別働隊の「みんな」も「たちがれ」も名前すら思い出せない「舛添新党」もふくめて、一部の既得権をだらだらと利してきたのは、あんた方の専売特許だったわけだ。こんなコンセプトを創った奴の顔が見たい。
 と、まぁ、これだけ呆れるんだけれど、こうしたことは参議院選挙が公示されてから書いたら選挙妨害になるんだろうか。
 片山さつきは政治家じゃなくて、「論客」だったんだ?そのまま「TVタックル」で機密費疑惑のおっさんと一緒になって面白おかしくやっていれば良いんじゃないのか?

走った!

 よく走った。こんなに運動量がついていたんだねぇ。良くやった、良くやった!
あ、サッカーの話。
 岡田武史の試合後のインタビュー、声が嗄れていた。あのブーブーの音が邪魔なのに相違ないね。試合前の彼のあんなに厳しい顔を見たことがない。それにしても試合後のきっちり締まった顔つきと「試合終了のホイッスルは次の試合の始まりのホイッスルだ」はなかなか良いコメントだった。なんでも同じなんだけれど、結果が良ければなんでも良くなるものだ。あれだけ「馬鹿だ、辞めろ」とうるさかった外野の声も昨日は絶無。岡田武史に対する声もこれでちょっと雰囲気が変わるだろう。1998年のW杯前にSydneyのBlacktownで行われたSydney Unitedとの練習試合の時の岡田武史を想い出した。あれからもう12年も経っている。
 新聞紙上の論評では「あんなつまらない試合はなかった」と書いた奴がいたそうだ。スリル満点の試合をやったら負けても「良い試合だった」と書くか、それで予選が突破できるのかといったら、それは大間違いだろう。やっぱり勝たなくては面白くないのだ。
 オシムが日本のマスメディアに要望している

メディアの役割はヘルプすること、サポートすることだ。チームの雰囲気を台無しにすることではないと思う。詳細はこちら

 仰る通りだ。これはサッカーだけに関していえることではないだろうと、深読みしてしまうけれど。