ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

北海道五区

 民主党小林千代美が辞職したあとの補選に自民党町村信孝が北海道比例区選出の座を辞職して、出馬する。そのあとには今津寛元防衛副長官が繰り上がって衆議院議員になる。つまり民主党から立候補する予定の弱冠38歳、元国土交通省官僚、中前茂之知名度の低さを突いて民主党に一矢を報いようという作戦である。多分、町村が勝つんだろうと思われているんだろう。
 町村は「政治とカネの問題は、政治のイロハ。しっかりしないといけない」と演説したらしいけれど、そんなに啖呵の切れる立場ではなかったはずだ。それでも彼は昔ながらの自民党代議士らしい「そんなこたぁ知らないね」とうそぶけるタイプだから平気の平左だ。「信友会」の不動産の問題というのはその後なにかクリアになったんだっただろうか。

深謝

 私のフォー・トラベルの旅行記にそれぞれ一票ずつ入れてくれているのは多分あの人だとわかるのだけれど、お礼を言う手だてを持っていない。しょうがないから、ここでいっておこう。ありがとうございます。・・・全然違ってました。なんでわかったのかというとわざわざ御丁寧にコメントを下さったからでござる。恐悦至極に存じおり候。

無効票

 杉並区で7月の参議院議員選挙の際に大量2万票もの無効票が出ていることが語られている。ところが殆どのメディアがこれを書いていないらしくて、殆どしらなかった。選挙区と比例区の投票用紙を2枚一度に渡したことからこれが起きてしまったらしい。しかし、なんでこれが大きな問題として取り上げられないのだろうか。
 東京新聞はここから発覚した地方の選挙管理委員会のあり方を書いているらしいけれど、生憎ウェブ上では詳細は読めない。

<にっぽん再起動>23区議OB 選管委員へ“天下り” 引退後の食いぶち? 2010年9月29日
 月数回の会合に出るだけで報酬30万円也。そのポストは、大会派の議員たちが話し合って順繰りに就任していく。都内の区と市を対象にした選挙管理委員会をめぐる本紙の調査で、こんな実態が浮かび上がった。とりわけ23区では選管委員の7割までを議員OBが占め、落選した議員がこっそり “救済”されている例も。いつまでこんな悪弊を続けるのだろうか。 (山川剛史)

 ネット上でこの件を検索するとどんどん出てくる。どうやら杉並区の場合は選管委員が4人のうち3人が区議会議員のOBで委員長には30万円、その他委員には24万円の月額報酬が支払われているらしい。大きな会派がどうやら決めているらしくて、現在の区議にとっては明日のわが身である可能性のあるポストらしい。杉並区の選管委員長は押村貞子元区議だそうだ。
 事件は要するに7月の選挙が参院選、区長選、区議補選となって場所もないからといって参院選の選挙区と比例区の投票用紙を一辺に投票者に渡したことから起きたことのようで、選管が丁寧に仕事をしていればその危険性を回避することができたであろうということだ。全く事務局に任せっぱなしにして金だけ貰っている4人の選管委員は存在意義がない。
 小沢一郎民主党代表選で主張していたように、財源とともに地方自治体にすべてを渡してしまったときに、地方自治は本来の役割を果たすことが必至となり、形骸化してしまっている地方自治のそれぞれの機構に本来期待されている役割を果たすことが求められると書いた。
 こんなところで、こんなバカなことが行われている。議会の政務費、議員の歳費、役所の裏金、インクリメンタリズムのすべてをつまびらかにするチャンスだったし、自治を本当に住民のものに取り返すチャンスだった。しかし、住民の側もこれまでのように何も見ないではすまないということでもある。見て見ぬ振りではなくて、全く見てこなかったのだ。
 そういえば宮下公園をきっかけに渋谷区議会を傍聴に行った人が書いているのを見ていると、渋谷区議会は未だに議会を録音することも禁止されているという。国会だってカメラで公開されているというのにである。一体何の権限があって禁止されているというのだろうか。大体裁判だって録音録画が禁止されているのだってただ単に法を時代に合わせることについて怠慢だというだけに過ぎないのではないだろうか。何を時代離れしたことをいっているんだろう。

 東京23区で議員OBがいなかったのは中央区のみ。一人だけが千代田、台東、江東の3区。残る19区では、複数の議員OBが委員を務めていた。計92人のうち、OBは実に68.5%の63人に達していた。落選議員も13人いた。
 多摩地区では26市のうちOBがいるのは、八王子、三鷹、調布、町田、小金井、小平、西東京七市と限定的。人数も13人(OB率は12.5%)と、23区とは全く異なる。(東京新聞2010年9月29日 07時07分)

KOTOBA

 昨日本屋の雑誌売り場を見渡していたら「otoba」というタイトルの本を見付け、変なタイトルだなぁと思ったら「kotoba」だった。最初の「k」が隣の雑誌に隠れて見えなかったのだ。表紙の雰囲気が新潮社の「考える人」にかなり近い。これも季刊誌なんだと。こんな雑誌見たことないなぁと思ったら、そうだろう、今月頭に創刊された雑誌だというのである。やたらと守備範囲が広い。広瀬隆斎藤孝が出てきちゃうし、小熊英二福岡伸一が、と思ったら伊集院静までいる。集英社新書の編集子が絡んでいるような気がするんだけれど、違うかな。思わず浮かんでくる顔がある。

kotoba (コトバ) 2010年 10月号 [雑誌]

kotoba (コトバ) 2010年 10月号 [雑誌]

睡眠

 一昨日と全く同じように(それだったらコピー&ペイストすればいい?)、昨夜9時半頃にどうにも我慢ができなくなって寝てしまった。連れ合いは未明時間に目が覚めたら起きたりしないで、明け方まで蒲団の中で、ゴロゴロ、グニュグニュしていれば良いんだというのだけれど、なかなかそんなことはできやしないってんで、午前2時15分頃に起きだしてしまった。これでも15分間くらいは蒲団の中でゴロゴロすることに専念してみた結果である。
 しょうがないので(しょうがなくはないけれど)、起きだしてコーヒーを淹れ、パンを焼いて、今朝もまた冷凍してあったハンバーグを焼いて朝飯を午前3時に完了してしまった。
 昨日は国会のニュースを一切見ないでいた。ビデオを見せる気があるのか?
 都議会の方はなにか進展があったんだろうか。豊洲の元東京ガス敷地は汚染がないという前提で都は買い取ったので、あの予算は認められないと訴訟を起こした市民グループがいるんだそうだ。頑張って欲しい。

 26日の都議会での意見聴取で、移転賛成派の論調。

 「晴海仮移転・築地新市場」案に対しては、「不確定要素が多く、年数がかかっては業界の経営体力の限界を超えてしまう」(大武勇・東京都中央卸売市場買出人団体連合会長)、「2回の引っ越しが必要で、業者が負担する費用が膨大になる」などと反発。築地の土壌汚染対策や埋蔵文化財調査の必要が生じて、さらに工期が長引くことを懸念する声が目立った。
 豊洲の移転予定地の土壌汚染問題については、移転賛成派からも「心配がないと言えばうそになる」(二村貞雄・東京魚市場買参協同組合理事長)との本音も漏れ、「ぜひ安全にしてもらいたい」と都側にくぎを刺した。(毎日新聞 2010年9月28日 地方版)

 つまり彼等が汚染された土壌の豊洲に移転する理由は

  • 時間がかかりすぎる
  • 一度動いて、再整備完成したらまた動くのは費用がかかる
  • 築地だって土壌はどうなの
  • 文化遺産が出てきちゃったらどうするの

 という理由である。どう聞いても切り札になる反対意見じゃない。それでいて豊洲の汚染については同化と問われると、

  • 心配がないといわれたら嘘
  • 是非、安全にして

 と発言している。どう考えてもあの土地の土壌は始末に負えないほどに汚染されているのであって、なにしろ問題なのは地下水が常に流動しているという点にある。
 それが理解できないまま、都民のみならず魚が発送される先である全国の消費者がその土壌汚染の被害者になる可能性を秘めている計画に賛成するのはいくら何でも無責任すぎる。