ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ブックセンター

 実にくだらない週刊誌を発刊している新潮社が出している季刊誌「考える人」の39号、2012年冬号が29日発売だった。忘れていた。うちの近所には大した本屋がなくて、あってもまるでコミック専門店のような様相を呈しているものだから、わざわざ行っても入手できなかったりしても馬鹿馬鹿しいので、最初から八重洲ブックセンターに行く。最近思うのは日本橋丸善と較べると八重洲ブックセンターの方にお客が入っていないんじゃないだろうか。どっちが物があるかといったら圧倒的にブックセンターなんだろうけれど、同じ東京駅八重洲側にありながらこの差はどうなんだろうか。尤も人の流れも丸善の方が圧倒的に多い。これが旧千代田生命ビルの工事や、片倉工業跡の工事が終わって新しいビルが建ったらどんなことが起きるだろうか。
 今日の京橋は寒々として車は全く来なくて、人もまばら。なんだかゴーストタウンの如しである。
 八重洲の地下街にある「八重洲ギャラリー」でこちらの「多摩川の猫 河川敷に生きる面貌-11 小西 修」の写真展を見に行った。ここにこんなギャラリーがあるのも知らなかった。多摩川の河川敷に多くの猫がホームレスの人たちに見守られながら生きているという話は聞いていた。しかし、一枚一枚の写真の下に書かれたクレジットを読むと、人間達の中には本当にひどいことをする奴が数知れず、本当に絶望感に駆られてしまいそうだ。それでも、猫たちはたくましく生きていたりする。
 人間は怖ろしい。

考える人 2012年 02月号 [雑誌]

考える人 2012年 02月号 [雑誌]

 今回の特集は「ひとは山に向かう」で、「山」である。1960年代のいわゆる「山ブーム」の雰囲気を嗅いだだけという私にはとんと縁がなさそうな特集ではあるけれど、実はこの類は嫌いじゃないのである。その証拠にジョン・ミューアなんてものを後生大事に書棚に隠していたりするのである。しかし、今やできることなら傾斜のついた道を歩きたくないのである。例のストックを持っていたとしてもである。

どうしようか悩む本

滞日十年 上 (ちくま学芸文庫)

滞日十年 上 (ちくま学芸文庫)

滞日十年 下 (ちくま学芸文庫)

滞日十年 下 (ちくま学芸文庫)

ギャラップ社

Gallup社が発表したデーターを友人が送ってくれた。
「the Most Admired Woman and Most Admired Man living today in any part of the world」という調査を毎年しているんだそうだ。日本の新聞ではこれを「尊敬する人物」と報じているけれど、「admireされる人物」というニュアンスが日本語の「尊敬される人物」という訳語と一致するかどうかという点については大いに疑問なんじゃないだろうか。
その結果がこれ。

女性

1位  ヒラリー・クリントン国務長官 17%
2位  オプラ・ウィンフレー(テレビ番組司会者) 7%
3位  ミシェル・オバマ大統領夫人 5%
4位  サラ・ぺイリン・元アラスカ州知事(2008年の米大統領選の共和党副大統領候補) 4%
5位  コンドリーザ・ライス国務長官 3%
6位  ローラ・ブッシュ(ブッシュ前大統領の夫人) 2%
7位  マーガレット・サッチャー英元首相 2%
8位  エレン・デジェネレス(トーク番組の司会者) 2%
9位  エリザベス女王 2%
10位 ミシェル・バックマン上院議員(弁護士、ティーパーティー議員連盟創始者)  2%

男性

1位  バラク・オバマ大統領    17%
2位  ブッシュ前大統領     3%
3位  ビル・クリントン元大統領    2%
4位  ビリー・グラハム(米で最も著名なキリスト教伝道師)    2%
5位  ウォーレン・バフェット(米で最も著名な投資家)    2%
6位  ギングリッチ元下院議長    1%
7位  ドナルド・トランプ(実業家)    1%
8位  ローマ法王ベネディクト16世    1%
9位  ビル・ゲイツ    1%
10位 トマス・マンソン(モルモン教会代表)    1%

 これだと10位以下もドングリの背比べ状態何じゃないかと容易に想像がつきそうだ。なんとこの調査は1948年から行われているんだそうで、女性のサラ・ペイリンが過去3年間2位だったのが4位に落ちたのだそうだ。ミシェール・バックマンはもちろん大統領候補に名乗りを挙げているからに他ならないだろう。
 モルモンのプレジデントというのは良く取り上げられてきたのだけれど、10位以内に入ってきたのはマンソンが初めてだそうだ。
 ヒラリー・クリントンはこれまでの調査の中で最もこのリストで1位に取り上げられた女性なんだそうで、これで16回。エリノア・ルーズベルトが13回でこの二人が断トツだそうだ。しかし、エリノアは既に他界しているのだからこれからヒラリーがどんどん差を広げていく可能性があるわけだ。
 男性ではドワイト・アイゼンハウワーがこれまで12回でトップ。オバマは4回でジョンソン、ニクソンジョージ・ブッシュ(息子)と同数。不思議なことにこれまで1位になった回数の中にJFKが10位以内に出てこない。
 もうひとつ興味深いのは、トップ10に入った回数である。長生きした人の方が有利に決まっている(ということはないかも知れないけれどそれだけチャンスはある)がこれまた結構見もの。

男性
Billy Graham 55
Ronald Reagan 31
Pope John Paul II 27
Jimmy Carter 27
Dwight Eisenhower 21
Richard Nixon 21
Bill Clinton 20
Harry Truman 20
Nelson Mandela 19
George Bush 19

女性
QE II 44
Margaret Thatcher 33
Jacqueline Kennedy 28
Oprah Winfrey 24
Mamie Eisenhower 21
Barbara Bush 20
Margaret Chase Smith 20
Hillary Clinton 20
Nancy Reagan 19
Mother Teresa 18
Clare Boothe Luce 18

友だち

 今の子どもたちの話を聞いていると「友達を作りたい」という。友だちなんて自然にできるもので、意図して作るものだと思ったことがない。仕事の上では同僚はできても友だちはできないという人もいるけれど、私はそうは思っていない。確かに仕事の上での繋がりというのは「友情」なんかで繋がっているわけではないから仕事がなくなれば繋がりは切れる場合が殆どだけれど、中には切れないで、友だちとして繋がっている人たちがいる。
 比較的友だちの私生活に踏み込まない質だからなのかも知れないけれど、割と長い間繋がっている。
 ほぼ同年齢くらいだと仕事に全く関係なくても気楽に繋がりあえる安心感があるのはなんでだろうか。環境が似ているのは確かだろうけれど。
 私は小学校で2回の転校をして、中学で1回転校している。これだけ転校すると全く知らない人の中に入っていて向こうからどうにかしてくれるのを待っているわけに行かないというわけだからなのか、昔から知らない人たちばかりの中でもどうにかしてきたのかも知れない。それでいて今みたいに殆ど友だちと接触しない生活を送っていても困らないでいられるのはどういうことなんだろうかと不思議でもある。やっぱりネットがつながったというのは条件としては非常に大きな違いだということになるのだろう。多分ネットが全くつながらない状態になったら、机にへばりついていないで、歩き回ることになるだろう。そういう意味ではモーバイル機器を入手して出掛けた方が良いのかも知れないけれどねぇ。

押し詰まっているんだそうです

 テレビではもう収録した特番のようなものばかりになっていて、落ち着かないことこの上ない。でも、私自身は別に慌ただしいわけでもなくて、相変わらず散らかった寒々しい部屋の椅子に座って、何かをやるでもなし、そうかといってなにも考えていないわけでもないという、なんだか生産性の上がらない状況にいて(生産性なんてまるで関係がないけれど)、眼をしばたかせている。
 で、何かというと「いよいよ押し詰まってきました」なんてテレビにいわれて、あぁそういうものかなと思う程度だ。子どもの頃は何となく、なにかよいことが起きるような気がして(実際にお年玉という現金収入が期待できるからだろうけれど)、ウキウキしたものだったけれど、今ではそんな変化も起こらない。
 部屋の片付けをしろといわれて、やれやれと思う次第なり。