ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

むしろ怒り

 菅氏は政府や東電などによる原子力行政を「戦前の軍部」に例えて全面解体を求めるなど、国家エネルギー政策を担う責任はみじんも感じられず、唖然(あぜん)とせざるを得ない。(msn産経ニュース[主張]2012.5.29 03:21)

 産経を取り上げて揶揄するのはあまりにも突っ込みどころ満載なので、そろそろやめにした方が良いかもしれないけれど、このスタンスにはこっちが唖然、呆然としてしまうのである。

 産経もたまにはこっちの切り口をとれないものかと考えるのだけれど、多分潰しても書かないんだろう。

 原子力委員会は事務局に電力会社や関係メーカーの社員が出向している。もともと推進派有利に委員会を運営できる仕組みになっていただけでなく、原子力ムラの面々は白昼堂々、裏会合を開いて大復活を目指していたのだ。原発事故の反省など、どこ吹く風といった感じだったのだろう。
 こんなありさまで国の原子力政策や原発再稼働に理解を求めようとしても、とうてい無理だ。細野豪志原発事故担当相は電力会社社員の事務局出向を見直す考えを示したが、そんな小手先の対応で済む話ではない。
 まず近藤原子力委員長はじめ関係者を更迭すべきだ。そのうえで原子力委員会の組織を抜本的に見直す必要がある。業界との癒着が明白な組織がどんな報告をしようと国民は信用しない。(東京新聞・社説2012年5月27日)

negligible

 豪州の選挙制度はよく知られているように理由なく棄権をすると罰金が科せられる強制選挙制度を敷いているので、その投票率は日本とは比べようもない高さを常に維持している。ほぼ95%前後を維持しているのは驚きだけれど、この投票率に驚いてしまう私たち日本人のトホホな投票率の方が、民主政治が行われている国家の国民として「驚き」でなくてはならないはずなのだ。
 だから、投票するためには様々な手立てがはかられていると聞いている。州外に行っていても投票できたり、入院していたって投票ができたり、広大な国土に分散して暮らしている人たちもいるから郵便で投票できたり、果ては短期刑の囚人だって投票できちゃう。
 在外投票でも、聞いた話によると現地の在外公館にパスポートを持って出向くと投票ができるというのだ。日本の在外投票はまず在外公館の「窓口」で登録をしなくちゃならない。その上、「在外選挙人証」の取得には2ヶ月以上掛かるといわれているから、ハッと気がついてから在外公館に行ったって、てんで間に合わないって事にもなりかねない。これはどう考えても狭い日本のそれも都会居住者の考え方だろう。
 豪州で「そんな簡単な在外投票じゃ簡単にダブル投票だってできちゃうじゃないか!?」と半分「だからオージーはルーズだっていわれちゃうんだよ」という雰囲気でいったら、あっさり返されちゃったのだ。
 「そんなの全体から見たら、全く影響しない程度のnegligibleなものだよ」

 昨日の雷雨は予報された通りに西からやってきて、ザンザン降りを落としてあっという間に東へ通り過ぎていった。私の部屋は東向きの窓に面しているので机に向かっていると常に目の端にスカイツリーが見えているという状況になっている。ふと目を上げると、スカイツリーに虹が架かっているのが見えた。すぐさまカメラを取り出す。ひょっとしたら今日も同じ状況が生まれるかもしれない。

先輩連

 L.A.近郊に住んでおられる先輩ご夫妻がお嬢ちゃんの結婚式にあわせて一時帰国されているので、昨日は6人で宴会。日本でしか食べられないものというので、王子の先輩がふぐだ!というので3年ぶりぐらいのふぐ。お店のお兄さんが相当な鍋奉行らしくて、先んじてやろうとすると講釈があってなかなかめんどくさい。
 なにしろこの6人で逢ったのは40数年間にも記憶にもなかったくらいで話が盛りだくさんで、酒も加わってわぁわぁという大盛況。あっという間に4時間が経過。なにしろみんなそれぞれ「実はあの時話」がたくさんあるものだからちょっとやそっとじゃ終わらない。
 興奮冷めやらず、たまに呑みに行く店に立ち寄り、クールダウンして家に着くと、あの地震。おかげで家族全員に夜遅く帰ってきたのがばれた。

2012年05月28日のツイート