NHKの首都圏ニュースで報じられている。軽井沢まで敷かれている帝国石油のガスパイプライン延長工事に関して、環境団体が旧碓氷峠にはクマタカが繁殖しているからルートの変更を考慮して欲しいという要望書を提出した。それに対する帝石の回答は「環境には十分配慮して工事をする」というだけのものだという。環境省は何もしないのか、何も言わないのか。このルートはずいぶん昔に決定されていたのではなかったか。今現在は既に碓氷バイパスすら無料化され、メインルートは上越高速になっているからますます車の交通量が減っているのだから、工事する側としてはやりやすい状況が造られているのかもしれない。しかし、今度は逆に交通量が減少したことによって自然が帰ってきているわけであろう。私は年に一度だけこの碓氷峠の旧道を走る。昔の後ろからせっつかれて焦りながら下ったのが嘘のように、今は数えるほどの車にしか出会わない。状況ははるかに変わっているのである。帝国石油も、なんだか木で鼻をくくった対応で済むと思っているのかもしれないけれど、世の中は確実に変わっていることを認識した方がよい。「お前にそんなことを言われる筋合いはない！」といわれることを承知でいうんだけれど、その社名も今時どうかと思うけれどね。もう戦後60年だよ。
