ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

廃棄本

 某図書館の廃棄本配布があるというので眠い目をこすりながら出かけた。どうせ大したことはないだろうと行ってみると思いの外、収穫にありつく。

  • ロンリー・プラネット:「Australia」 6th edition 1992、これは1st edidionは1977である。今Amazonで買えるものは13th edition (November 2005)であるから、相当古く、相当愛用されたようでペーパー・バックの表紙はもう角まで丸くなろうかと云うほどである。ひょっとすると借り出してそのまま旅行に持っていった奴がいるんじゃないかと思う。私でもやっても分からないよなぁ、と思った記憶がある。この種のものは各editionで比べると面白い。ロンブラでは他にcity guideのSydneyの1st edition 1991。そしてMelbourneのおなじく1st editionもあり、こちらは1993。
  • 「西欧諸国における老人問題」1960年にUni. of Chicagoで刊行された「Aging in Western Society」Ernest W. Burgess編の翻訳版。森幹郎訳。社会保険出版社 1975。845頁になる大著である。
  • 「Wages for Caring - Compensating Family Care of the Elderly」Nathan L.Linsk, Sharon M. Keigher, Lori Simon-Rusionowitz, Suzanne E. England, PRAEGER, New York, 1992
  • 「講座 老年社会学 I 老年世代論」、「講座 老年社会学 II 老後問題論」、「講座 老年社会学 III 老齢保障論」垣内出版 副田義也編 1981 全三巻揃いである。
  • 老いの発見シリーズ 5 老いと社会システム」岩波書店 1987。全5巻の内一冊足りなかった最後の巻である。家に帰って書棚を見るとなんとシリーズの1が行方不明である。あれ?このシリーズは編集委員の顔ぶれでびっくりしたりする。伊藤光晴、河合隼雄、副田義也、鶴見俊輔日野原重明で、このメンバーによる座談会があったりする。
  • 「ヤング・ジャパン」J.R. ブラック著 ねず・まさし/小池晴子訳 平凡社東洋文庫156 全三巻 初版第8刷 1982。John Reddie Black の「Young Japan,」Trubner & Co., London, 1880の邦訳版である。J.R. Blackとは例の日本初の西欧人落語家、快楽亭ブラックの父親である。先日見つけた小島貞二の「快楽亭ブラック伝」で知った本で、いつかどこかで見つけてみたいものだと思っていたものが、全三巻でそっくり置かれていたのを見たときには思わず慌ててまわりを見まわしたと云う位のものであった。この他にも何冊か東洋文庫があったのだからもう少しゆっくり見てくれば良かった。これだけでも眠い目をこすりながらやってきた甲斐があったというものである。これで睡眠時間が平常に戻ると良いのだけれども。