ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

保阪

 二週間に一度の保阪正康の日で新宿に行く。いつも私が座っている席に、今朝は先着者がいて、いつも誰かしらが座っている机があいていたので、そこに座った。あんまり良い席すぎて、恐縮する。なにしろあの会場の中で私は下から二番目の若手だからだ。

  • 中国は社会主義経済だといいながらの明らかな市場主義経済にいるからまだどうにかなっているけれど、あの国が本当に資本主義経済に移行してしまったらとんでもないことになってしまうのではないか、という言葉には思わず頷いてしまった。そうだろう。日頃、共産党独裁といいながらやっていることは資本主義そのものだと非難しているけれど、そのたがが外れてしまったら、どんなことが起きるのか、考えるのも怖ろしい。
  • 孫文は「人垂らし」だということができるだろう。どうしても応援してしまう人たちが出てくる。多分辛亥革命の影で、命をなくした日本人は何人もいたはずだ。

 東洋文庫の礎となったGeorge Ernest Morrisonという男がいる。日露戦争の時に日本を応援した豪州人である。しかし、彼はその後日本が西欧列強に互する立場になると、反日活動に徹する。なぜか。彼は大英連邦の国益のために活動してきたが故にロシアに対抗した日本を支持し、その次は大きく成りすぎた日本に反する活動をしたのだ。
 この男を追い続けて著作を刊行している在豪の女性がいる。それがウッドハウス暎子という女性だそうだ。大変に興味深い著書を著している。シドニー在住。

辛亥革命とG・E・モリソン ─日中対決への道

辛亥革命とG・E・モリソン ─日中対決への道