介護保険をあぁでもない、こうでもないとさんざんいじくり廻した挙げ句の果てに、訪問介護の現場はどんなことになっているのかというと、介護労働者に対するペイが下がるという事態を呈している。介護の現場を実際に支えている訪問介護員の実入りが減額されている。ということは何が起きるのかといえば、介護労働従事者の職場離れである。冗談ではなしに、今現場では担当してくれる介護者が払底してきているので、今でも頑張って働いている人に負担が増える。そんなのは民間の会社と全く同じであって、介護の現場だけの特殊性ではないのだ、という解説がなされるだろうが、そんな解説をしてもらったとしてもなんの足しにもならない。
先にも書いた様に、外国人労働者を導入するための地盤を築くためにこのような状況を生み出しているのだろうかとうがった見方をしても仕方がない。こうなると厚生労働省の審議会委員を洗い出してみる必要があるのではないかと思い直さなくてはならないか。
