ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

  • 「キメラ ー 満州国の肖像 増補版」山室信一著 中公新書:先日、とあるところで、といっても関係のないところではないのだけれど、この本を知った。1993年に初版、2006.08に増補版3版。400頁を超える新書である。
  • 「沖縄密約 ー 「情報犯罪」と日米同盟」西山太吉著 岩波新書 2007.05 :「例の」といっても今の方にはすぐにはお判り戴けないと思われるが、外務省女性事務官から入手したとされる“沖縄返還に際しての米軍用地復元補修費を本来「自発的支払い」として米国が日本にすることになっていたものを、日本が肩代わりするという密約”があることを突き止めた、あの毎日新聞の記者である。
  • 「北米体験再考」鶴見俊輔 岩波新書 1971:p.56「エマソンの最初の本『自然』の初版は1836年に5百部出て、その売れ行きはゆっくりしたものだったので、1849年にはじめて再版されたという程度である。彼の著書は、千部以上うれるなどということはなかった。ソローが『コンコード川とメリマック川の一週間』を出した時には、うれた部数は219部にすぎず、うれのこりは著者におくりかえされた。ソローが、自分はほとんど九百冊の蔵書をもっており、そのうち七百冊以上は自分の書いた本であり、著者として自分の労働の成果を自分のそばにおいておけるのはよいことだといったのは、この時のことだ。次の『ウォルデン』は、二千冊ほどうれたという。」