ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

NHK日曜討論「与野党激突 年金問題・政治とカネ」

丹羽雄哉自由民主党総務会長)、菅直人民主党代表代行)、坂口力公明党副代表)の三人の元厚生大臣が出席。他の出席者は小池晃日本共産党政策委員長)、又市征治社会民主党幹事長)、亀井久興国民新党幹事長)

丹羽が「5年前に社会保険庁は全く働かない役所だと思った」と発言。無責任にもそれを放りっぱなしにしてきたということを自ら証明したようなものだ。小池が怒るのは当たり前だ。又市も「社長が“社員が悪い”といっているようなものだ」というのもうなずける。何度も書くが「あのシステムが出来た時の大臣は誰ですか!菅さんでしょ!」と大声を出したお坊ちゃんは天に唾しただけなのだ。
 どうも菅直人が「こんなアジビラが・・」といっているのはなんだろうかと思ったら自民党が自分のところのサイトでpdfで公開している「政策パンフレット」なるものでそこにはこう書いてある。

なぜ、このような事態になったのでしょうか__その責任は!
基礎年金番号設計・導入時の大臣は?
平成8年3月 基礎年金番号導入の閣議決定 → *菅直人厚生大臣、 平成8年4月 切換業務開始 → *菅直人厚生大臣、平成8年10月 基礎年金番号実施関連省令改正 → *菅直人厚生大臣 (現在、民主党の代表代行です!!)
平成8年の参議院本会議で、基礎年金番号の実施についての質問に対する答弁で、当時の菅直人厚生大臣は「徹底した対策を講じ、万全を期して参りたい」と答えているにもかかわらず、このような事態を招きました。

菅直人厚生大臣になったのは第一次橋本内閣なんだなぁ。確か橋本ポマード剣道総理は自民党じゃなかったか。あ、そうか、もう当時の任命責任者は死んじゃっていないか。)
 社会保険庁を解体したら今度のようなことが起こることはないのか。民営化されたってやっぱり厚生労働大臣がすべて責任を持つことになっている。民間のやり方を導入するということなんだ、と坂口。非公務員だとはいいながらも給与は公金から出る。公的年金であることは変わりなく、作業のみを民間にやらせるということになる。じゃ、これまでと何が変わるのか。
丹羽:「国のままでやったらどうかと提案したが、国民が生やさしい、もっと民営化していくべきだといわれたから出し直しをした」というのだけれども、一体どこで行われた提案に対してどの国民がそう発言したのか、記憶力がもう既に限界に来ている私には思い至らない。社会保険庁のサイトで民間から来た村瀬長官以来発表されているいくつかの文章を検証してみないといけないか。
小池:「年金部門だけでも4分割。この混乱を解消できてから初めて組織をいじるべきだろう。保険料の流用がまだまだ出来るようになっている。こんな組織はおかしいだろう。」民間の力を導入するというのは一体どういう仕組みだとその基本方針をもうちょっとちゃんと見せて貰えないかなぁ。いったい誰がこの仕事をするのだろうか。これまでの社会保険庁の職員はどうなるのか。全員解雇となるのか。

政治資金規正

 又市がいう様に国民は税務申告をするときに経費を認めて貰うのに一円の単位までも領収書を添付していく。それが政治献金の用途となるとこれまで領収書が必要でなかったことが実に傲慢である。何をちゃらちゃらいってんだと与党に云いに行きたい。しかもこれまた又市がいうように政治活動団体を幾つも持っているということ自体がとんでもない。ひとつに限定するべき。子どもに「徳育」を解こうとするような人間がなにゆえ自らを清廉潔白、透明な管理下に置くことに逡巡するのか。恥ずかしくないのか。そんなことをいいだしたら大変なことになっちゃうのだったら、なっちゃっていいじゃないか。談合にしたって、社会保険庁のこれまでのトラブルにしたって「そんなことをいいだしたら大変なことになっちゃう」から今までいわないで、見ないふりをしてきたんじゃないのか。こっちには手はつけないけれどあっちは手をつけてそれまでの責任をうやむやにしてしまうのであればこれは誰も云うこと聞かないよ。

過去から学ぼうっと

 それにしてもグリーンピアの問題がバブルが弾けてあからさまになった時になんでとことんやらなかったのかと残念である。バブルがひとりひとりの国民の感覚を本当に麻痺させてしまったものだなぁと思う。現象としては全く異なる出現だけれど、先の戦争と同じような意味を持っていたのではないだろうか。つまり、全国民がたったひとつの価値観にとことんどこまでも思いこんでいてそれに棹さした、乗り遅れた人たちはそこでのろまだとか、非国民だとかいわれて否定されてきた。それでもその時期を通り過ぎたら反対に軸が振れる。バブルについては戦犯というものは誰も語らないのか。火に油を注いだ経済学者や評論家は、そしてレジャー法なんてものをチャンチャンと創り出し、財政投融資たるものを大手を振って振りかざした戦犯は誰なんだろうか。この辺は語られているのだろうか。