今日はあの大空襲から63年の日である。墨田区横網の横網町公園にある「東京都慰霊堂」では恒例の慰霊祭が営まれた。常陸宮が参列しているのをニュースで見た。久しぶりにテレビの中で見かけた様な気がする。この空襲の話が出るたびにカーチス・ルメイの名前を想い出す。日本政府は1964年に彼に勲章を出している（勲一等旭日大綬章）。本当に不思議な話だ。これも佐藤栄作が首相の時のことだ。今月号の岩波書店の「世界」には「竹槍の村」を2007年に出版（本邦未訳）した新潟国際大学のグレゴリー・ハドリーが書いた『「竹槍の村」に墜ちたB29』の（上）が掲載されている。1945年7月19日に新潟港に機雷を落としたB29が予定航路を外れて新潟中心部を通過して南下しようとし、高射砲に撃ち落とされた出来事を新潟郊外の農村の住民から、直前に病気で帰国した前・クルー、撃ち落とされる様を地上から見ていた人にまでインタビューをして得た情報を纏めたものである。
