ほぼ足りてまだ欲 その先

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着手したら一部解除

 北朝鮮による調査が着手されれば「経済制裁のうち人的往来の原則見合わせとチャーター便乗り入れ禁止の解除(毎日新聞080814)」が実施されるということになっているらしい。どう考えても「着手」が条件だということはその結果がどうだろうとそこまでは解除されるということだ。となると、その結果また「そんな過去を持つ生存者は今回の調査で発見することができなかった」とされてしまったらそれまでではないのだろうか。
 「いや、そんなはずはない!」といかに力説されようと向こうはもうここまで来たら、「いやぁ、今度調査してみたら、こんなに発見できました」といってこれまで拉致されたといわれている人たち全員の情報を、それも信頼できる形で提示してくるとは思えない。横田めぐみさんに至っては娘といわれる少女も、元夫といわれる男性も出てきて会見までやってしまった以上、ここで生きているとかの国がこれまでの流れを無視して出してくるとはとても思えない。
 それなのに、「着手」時点で一部とはいえ(多分あの船が入ってくることになるのだろう)制裁を解除するということは日本政府は今は落としどころを探しているということなんだろうか。
 これだけ理不尽なことが起こっているにもかかわらず何も進展できないことにとてつもないいらだちを感じる。こんな非人間的な行為をごり押しして平気でいられるという社会はやっぱり間違っていることは確実だ。米国も、そして日本政府もこんな論理で平気の平左を決め込む国家に対して「制裁を解除する」という人参で解決を引き出そうとするのはやっぱり間違っているだろう。
 かつてのリビアがそうであったのに、兵糧攻めがもっと有効に効く国家ではなかったのだろうか。