とうとう時期が来てしまった。夕方から出回っている報道によると利払いが不能に陥っている。
事実上国有化されたカウプシング銀行が発行した円建て外債(サムライ債)500億円が27日、債務不履行(デフォルト)になった。この日は20日から遅れていた利払いの猶予期限だったが、支払われなかった。カウプシングは2006年10月以降、4回にわたって計780億円のサムライ債を発行しており、デフォルトになったのは初回の500億円(3年もの、表面利率年1.8%)(Asahi.com 2008年10月27日18時39分)
この種サムライ・ボンドを購入している個人投資家も結構いそうだ。財務代理人は三井住友銀行。
ある国内大手証券のクレジットアナリストは「世界規模で深刻な信用収縮が起きていることがわかる。新興国のソブリンのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)プレミアムが急拡大していることは気がかりで、今後、新興国の発行した債券のデフォルトリスクが高まることも想定できる」と述べた。複数のクレジット市場関係者は、買い手がつかないほどサムライ債への不信感が強まる可能性が出てきたとみている。(東京 27日 ロイター)